アレルギーを抑えるスーパー腸内細菌とは?(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
腸内環境とアレルギーの関係は、多くの研究報告がありますが、今日は、NHKの番組で紹介された記事を見つけたので、紹介しましょう。
       
          
●アレルギーを抑える鍵を発見!?大注目の”スーパー腸内細菌”
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_551.html
        
いま世界の研究者が大注目している「クロストリジウム菌」という腸内細菌を知っていますか?100種類以上いると言われるクロストリジウム菌の仲間のうち、ある特定の17種類の細菌が集まると、アレルギーや自己免疫疾患と呼ばれる「免疫の暴走」が招く病気を根本から抑える”特別な物質”を盛んに放出することが、最新研究でわかってきたのです。いわば腸内細菌界の”スーパースター”!この17種類のクロストリジウム菌を「薬」として使い、現代人に急増するアレルギーや自己免疫疾患の新たな”特効薬”にしようという研究が、熱を帯びています。
        
▼日本人が発見!クロストリジウム菌17種の驚きのパワー
         
私たちの命や健康を支える「免疫力」を巧みにコントロールする能力を秘めた、17種類のクロストリジウム菌。この大発見をしたのは、慶應義塾大学の本田賢也教授です。本田さんは、私たちの腸で生み出される特別な免疫細胞「Tレグ(制御性T細胞)」に注目しました。
通常、免疫細胞とは、病原菌やウイルスを見つけると攻撃してくれる頼もしい”戦士”ですが、それが「暴走」して過剰に興奮すると、花粉や食べ物の成分など無害なものや、体の正常な細胞まで攻撃し、アレルギーや自己免疫疾患を引き起こすことが知られています。この「免疫の暴走」を抑えるブレーキ役が「Tレグ」。実はTレグは、腸内細菌が出す物質の作用で、私たちの腸の中で生み出されていることがわかり、いま盛んに研究されています。
本田さんは、健康な人の腸内細菌をマウスの腸に移植し、どんな腸内細菌がとくにTレグを増やすのか調べました。そして20~30種類のクロストリジウム菌がTレグを増やす能力が高いことを突き止め、さらにそれらの細菌を培養して、丹念に調べました。
その結果、どれか1種類のクロストリジウム菌だけでは十分にTレグを生み出せないのに、ある17種のクロストリジウム菌が一緒にいると、大量のTレグが生み出されることがわかったのです。実際に、免疫の暴走が起きて腸で炎症が起こりやすい状態になったマウスの腸内に、この17種類のクロストリジウム菌を入れたところ、免疫の暴走が抑えられ、症状が抑制されることが確かめられました。
この発見は、世界中で大きな話題となりました。現在アメリカの大手製薬会社が、この17種類のクロストリジウム菌を使って免疫の暴走が招く病気の治療薬を開発する研究を、急ピッチで進めています。まず治療のターゲットとしているのが、「潰瘍性大腸炎」や「クローン病」という、免疫細胞が暴走して腸の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患です。将来的には、その他の自己免疫疾患やさまざまなアレルギーの治療への応用も期待されています。
         
          
今日は、まず記事の前半部分を取り上げてみました。
免疫をコントロールする制御性T細胞に、腸内の細菌が深く関わっていることが判明した、ということです。
腸内環境はヒトの免疫活動の7割が集中している、と言われていますが、それだけに、こうした免疫をコントロールする力も、腸内で「育っている」と考えた方が良いのかもしれません。
明日は、後半部分を見ていきましょう。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

以前、腸内環境の取材を行った時、専門の先生は、腸内の細菌はまだほんの一部しか特定されておらず、「宝の山」がまだ眠っているかもしれない、と言っておられました。
今回の研究のように、これからもさまざまな細菌の有益な働きが分かってくるのかもしれませんね。