タバコの影響に注意を。

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                
アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因の中には、化学物質が挙げられています。
これは、化学物質が体内のインターロイキン4を増強することで、アレルギー的な要因を強めてしまうことが関係しているようですが、今日は、室内の化学物質で摂取しやすいタバコの話題を紹介しましょう。
          
         
●タバコで起きる頭痛はニコチンによる血管収縮作用が原因。シックハウス症候群と同じ症状も
http://healthpress.jp/2018/04/post-3563.html
         
いよいよ4月になり、新大学生や新入社員になる人もいらっしゃると思います。そんな新しい気持ちで挑む勉強や仕事の環境に、タバコの煙があると困りますよね。
さすがに最近は「室内では禁煙」の環境もかなり増えているようですが、大学や職場の喫煙スペースは、それほど減っていない印象を受けます。また東京オリンピック準備の一つとして、飲食店内でのタバコの規制問題が議論されています。そこで今回は、タバコと頭痛についてお話したいと思います。
         
▼ニコチンによる血管の収縮と拡張
        
タバコの煙は片頭痛や群発頭痛の誘発因子の一つとして知られています。タバコを吸わない人は、タバコの煙に対して敏感な方が多く、より頭痛を誘発するようです。
ご存知のようにタバコの煙には、たくさんの化学物質が含まれています。この物質がタバコ特有の「臭い」の元となり、その物質が反応して頭痛を誘発すると考えられています。
医学的な分類である「国際頭痛分類」では、タバコによる頭痛は「物質による頭痛」に分類されます。タバコの有害な化学物質は、皆さんが知っているニコチンやタールだけでなく、硫化水素、アンモニアをなど数百種類から数千種類もあります。その中でも含有量の多いニコチンが、頭痛に関連しているとの報告があります(注1)。
ニコチンは血管収縮作用があり、片頭痛の誘発因子の物質として知られています。ニコチンには交感神経を興奮させるアドレナリンと関連があるとされており、この作用が神経を興奮させて血管を収縮させると考えられています。
よって、タバコを喫煙すると、一過性に血中のニコチン濃度が上昇し、血管が収縮します。しかしタバコがなくなると、今後はニコチン濃度が急速に下がり、血管が拡張します。この繰り返しが片頭痛や群発頭痛を誘発する因子となる可能性が考えられています。
          
▼タバコの化学物質でシックハウス症候群と同様の症状も
            
次に考えられるのが、無数の化学物質とのアレルギー反応による頭痛の誘発の可能性です。頭痛を誘発する化学物質として有名なのがシックハウス症候群です。
シックハウス症候群とは、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する揮発性化学物質、石油ストーブ、ガスストーブ、タバコの煙などのなどによる室内空気汚染による健康影響が指摘されている疾患です。その症状は、目がチカチカする、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹などがある。人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応する人もいます。
2000年前後から社会問題になったこの疾患は、新築の家などにホルムアルデヒドをはじめとする揮発性有機化合物が充満し、住みだした時から体の変調や頭痛を来すというものです。しかし、現在は法整備が進み、かなり改善されています。
しかし、タバコの煙が室内に充満することで、同様のことが起こる可能性があります。さらに大気汚染やPM2.5の増加による頭痛の報告もあります(注2)。ですから、自分の知らないうちに、タバコだけでなく他の化学物質に曝露して頭痛を来している可能性があることにも注意してください。
以上、タバコの煙に含まれる化学物質によって頭痛が誘発されることについて、ご理解いただけたと思います。現在、欧州や北米では、飲食店内でタバコを吸える国は少数なことから、日本の飲食店でも喫煙は制限されそうです。喫煙習慣がある人には、少し住みにくい世の中になっていますが、社会全体でルールを守って、頭痛を起こす方に配慮していただけると幸いです。
          
              
喫煙によるアトピー性皮膚炎の症状悪化の事例は、多く報告されています。
記事の後半にあるようにタバコに含まれる化学物質は、アレルギー症状を誘発しやすいことが関係しているのと、同時に、タバコの煙自体は、PM2.5と同じですから、含まれる化学物質が、低下したバリア機能を通過して、直接的な影響ももたらしている可能性があります。
あとぴナビの会員の方で、ストレスを感じるとタバコを吸ってしまう、という方がときどきいますが、血管を収縮することは「冷えの状態」を生んでいるのと同じですし、アトピー性皮膚炎そのものの悪化要因となっているケースも考えられますので、注意しましょう。
         
            
おまけ★★★★大田のつぶやき

会員の方の話を聞いていると、悪いと分かっていてもついつい・・・という方が多いようですが、症状の悪化要因になっている場合には、止める理由がどこにあるのかはしっかり自覚しなければならないかもしれません。
甘いものでも似たような話を聞くことがありますが、自分の症状は、自分で「管理」できる部分があることは注意するようにしましょう。