花粉症とPM2.5(2)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きです。
PM2.5について見ていきましょう。
         
         
●30年前から言われだした花粉症と5年前から言われだしたPM2.5
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20180220-00081798/
        
       
▼5年前から言われだしたPM2.5
       
私たちの目には見えませんが、大気中には数多くの塵が浮遊しています。その塵には、自然を起源とするものと、人の活動を起源とするものとがあります。大気中にある塵の約10%は、人間活動によって生じたものと考えられています。そうした人為起源の塵の中でも、近年話題となっているのが、「PM2.5」です。
PM2.5とは、大気中に漂う粒子のうち、粒の大きさが2.5マイクロメーター(1マイクロメーターは1ミリの千分の1)以下の小さなものをいい、髪の毛(50~100マイクロメーター)や、スギ花粉(30~40マイクロメーター)よりもはるかに小さいものをさします。
「PM2.5」は、大きさが2.5マイクロメートル以下というだけで、一定していませんが、多くは人為起源のものです。
PM2.5が問題なのは、まさに2.5マイクロメートル以下というサイズそのものです。
ヒトが大気中の塵を吸い込んだとき、その大きさが2.5マイクロメーター以上の粒子は鼻腔・咽喉までしか届きませんが、2.1~4.7マイクロメーターの粒子は肺胞まで届きます(図3)。肺胞に届いた微粒子は体外に排出されにくいため、ぜんそくや心臓疾患などを発症させることがあり、死亡リスクを高めます。
「PM2.5」の観測が始まったのは、平成になってからですが、日本で「PM2.5」が一般の人たちに注目されはじめたのは、5年ほど前の、平成25年(2013年)1月~2月に、中国の影響を受けて日本のPM2.5濃度が上昇し、基準値を上回ったときが初めてでしょう。
このときは確かに大陸からの越境大気汚染の影響があったものと考えられますが、「PM2.5」そのものは以前から日本で発生しており、基準値を上回る数値を出している地域がありました。
ただ、今後は、中国の経済発展とともに増えてきた中国起源の「PM2.5」が、日本へ飛来する可能性が高くなると懸念されています。
            
▼PM2.5とスギ花粉の相乗問題
         
PM2. 5に関しては、人為起源の物質であるため、人体に有害な物資が含まれていることが多いという問題以外に、他の物質との相乗問題があります。
そのひとつが「スギ花粉」との相乗問題です。
スギ花粉の大きさは約20マイクロメートル程度ですので、花粉が増えたからといって、「PM2.5」が増えるわけではありません。しかし、「PM2.5」が花粉と一緒に人の体の中に入ると、アレルギー症状を生む抗体ができやすくなるということが指摘されています。
このため、スギ花粉が引き起こした花粉症状を、「PM2.5」がさらに重症化させる場合があると言われています。
また、花粉とPM2.5が衝突すると、花粉が砕けて「PM2.5」が増えるという指摘もあります。
「花粉症」に悩まされている人は、花粉情報だけでなく、「PM2.5」の飛散状況にも注意を払わなければならない時代になりつつあります。花粉情報も、PM2.5情報も、元になっているのは気象の予測ですので、両者の精度向上のためには、気象の予測精度向上が不可欠です。
        
         
記事の最後では、PM2.5と花粉症の相乗問題について触れていますが、実際にどのような関係があるのかは、今後の研究で明らかになっていくのでしょう。
あとぴナビの会員の傾向を見ていると、花粉症は3月中旬~4月中旬、その後、黄砂の時期を混ぜながら6月いっぱいまでPM2.5の影響がみられる状況が続く、といったように思います。
他の研究では、スギ花粉は排気ガスなどによる影響を受け、窒素化合物となることで、免疫関係に影響を与えている、というものもあります。
PM2.5自体は、汚染物質とも言えますから、他の大気汚染物質の関係とは別に影響を与えているように思いますが、いずれにしろ、「人為物質」がそれらに関係している可能性は高いのではないでしょうか?
これから、花粉症の対策が必要な時期になりますが、社会環境が関わる分、個人レベルでの解決は難しいのかもしれません。しかし、個人レベルで「対応」できる範疇はしっかり対策をとるべきなのでしょう。

                 
おまけ★★★★大田のつぶやき

個人レベルでできる対策は、空気清浄器などがあります。最近、良く見かけるのは放電式(スパーク方式)のものが多いようですが、スパーク方式では、大気中の化学物質を、分解して他の化学物質に変えるだけで、人体への影響がなくなるわけではない、という研究もあるようです。できるだけ、活性炭などによる吸着方式のものを選ぶようにした方が良いのかもしれませんね。