花粉症とPM2.5(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
もうすぐ3月に入ります。
寒い日が続いていますが、天気が良い日は花粉に対する注意が必要になってくる時期となりました。
花粉症は、いつの間にか、日本人に定着しましたが、昔から存在した疾患ではありません。
アトピー性皮膚炎に影響を与えるもう一つの飛散物質PM2.5も同様です。

今日は、花粉症とPM2.5の記事を紹介しましょう。
         
         
●30年前から言われだした花粉症と5年前から言われだしたPM2.5
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20180220-00081798/
         
先週の週間天気予報では、2月20日(火)に低気圧が本州の南岸を通過し、関東地方では雪という予報でしたが、低気圧が本州より離れて通過するため、雪どころか雨も降らない天気となりました。
東日本から西日本は高気圧に覆われ、風が弱く、晴れて気温があがる見込みです(図1)。そして、21日(水)までは空気の乾燥により火の取り扱いに注意が必要です。
春になって、このような天気になると、心配となるのが「花粉症」と「PM2.5」です。
      
▼昔は話題にならなかった「花粉症」
      
立春を過ぎ、晴れて気温があがってくると現代風土病とも言われる「花粉症」の季節となります。今では、当たり前のように「花粉症」という言葉が使われていますが、「花粉症」と言われだしたのは、今から約30年前と、比較的新しい言葉です。
「ヨミダス歴史館」で、読売新聞の記事を「花粉症」というキーワードで検索すると、年毎の「花粉症」の記事数は図2のようになります。
地域版の扱い等のデータベースの作り方については分からないので、詳細な分析はできませんが、最初に出てきたのが昭和33年(1958年)9月16日の朝刊で、「アメリカでは、乾草熱の流行する季節には、アメリカ合衆国の上空には約100万トンの「サワギク」の花粉が浮遊している」という内容です。ここで、乾草熱は「花粉症」のことです。
また、昭和41年(1966年)5月6日の夕刊では、「風媒花のいたずら 日本人もかかる花粉症」という見出しで、日本でも花粉症が発生しているという内容の記事があります。
つまり、昭和40年代前半(1960年代)までは、一年間に1~2件で、外国で発生している花粉症についての紹介か、日本でも花粉症が出始めたという記事で、社会の関心事ではありませんでした。
公害が社会問題となってきた昭和45年(1970年)、花粉症の被害も相次ぎ、記事の年間件数も8件と増えています。
当時は、今のように「スギ花粉」に絞った記事ではなく、ブタグサ、マツ、ネコヤナギ、ハンノキ、ニレ、ケヤキなど、いろいろな草木の花粉が疑われていましたが、それでも、「花粉症」の記事は年間1桁でした。
平成に入ると、「花粉症」に悩む人が増えたせいか、年間40~50件の記事となり、その後、100件を超えるようになります。
つまり、現代風土病とも言われる花粉症が言われだしたのは平成に入ってから、つまり今から約30年前からということもできるでしょう。
平成17年(2005年)には記事の件数が373件と急増しています。これは、民間天気予報会社等が花粉の飛散に関する情報を細かく発表するようになったり、医療従事者が花粉症についての対処法などを提供するようになったことが背景にあります。加えて、前年の夏以降の気温の高い状態がスギ花粉の生育に大きく寄与し、スギ花粉の飛散量が各地で平年の約2倍で、過去10年では最多になると予想されたからと思います。
大気中のスギ花粉とヒノキ花粉のデータを分析しているNPO法人・花粉情報協会によると、30年間でスギ花粉の量は1.4~2.7倍、ヒノキ花粉は1.8~4.1倍に増加しています。これは戦後すぐに植林されたスギやヒノキが、花粉を盛んに飛ばしはじめる時期(約30年)を迎えたための増加と考えられています。平成に入り、林野庁は花粉がほとんどでないスギの開発・植林を勧めているものの、まだ植林全体の1割程度に過ぎません。
花粉の増加に呼応するように花粉症患者は増え、平成10年(1998年)に5人に1人だった患者数は、平成20年(2008年)になると3人に1人まで急増しています。
         
       
今日は、まず前半部分の花粉症のところを紹介しました。
記事を読むと、花粉症とは実は、「平成」に入ってから目立ち始めた疾患のようです。
興味深いのは、「当時は、今のように「スギ花粉」に絞った記事ではなく、ブタグサ、マツ、ネコヤナギ、ハンノキ、ニレ、ケヤキなど、いろいろな草木の花粉が疑われていましたが、それでも、「花粉症」の記事は年間1桁でした。 」という部分でしょうか。
花粉症とは、「スギ花粉」を思い浮かべる方が多いと思いますが、ここ数年、スギ花粉以外の抗原に対する花粉症が増加しているようです。
また、季節も春だけでなく、秋にも一つのピークがあるようで、植林政策も大いに関わっているのでしょうが、根本的な部分で考えると、「花粉」に対して「悪さ」をしている「何か」を考えていく必要があるのでしょう。
そのヒントは、PM2.5にあるようにも思われます。
明日は、そのPM2.5について見ていきましょう。

                         
おまけ★★★★東のつぶやき

花粉症自体は、古くから存在する疾患のようなイメージがありますが、記事にあるようにちょうど「平成」から始まった疾患のようです。
環境問題など、社会生活の積み重ねがそこに関わっていると、解決が難しい部分がありますが、しっかり向き合って取り組んで行くべきなのでしょう。