寒いときに熱くないお風呂で入浴するために

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

                           

最近、寒い日が続いていますが、入浴温度が関係する症状のご相談が増加してきています。
外気温が低いと、体感温度の関係もあり、入浴温度が上がりがちな方が多くなります。
現在、冬季オリンピックが開催されていますが、極寒強風の中、各選手は寒さの影響を受けている報道もあります。男子スキージャンプは-15℃の中、実施されたようですが、強風を受けて選手からは体感温度は-30℃に感じる、というコメントがありました。
このように、実際の温度と体感温度は、その置かれた環境により異なることがありますが、寒い時の入浴温度も同様です。

冷えた末梢血管は、一定の温度に上がるまで拡張せず、そのため温度が深部に伝わる時間が遅くなり、実際の皮膚における表面温度は上がってきていても、その温度を察知することが遅れることがあります。
心底冷えた状態で入浴すると、しばらく痺れた感覚を得ることがありますが、これも実際温度と体感温度の差が、そうした状況を生んでいると言えるでしょう。
しかし、皮膚表面の角質層だけで考えると、表面温度が上がれば水分蒸散量は自然と高まりますから、高めの温度での入浴は、体感では温まっていないようでも入浴後の乾燥を生みやすくなります。
外気温が低い場合、浴水のお湯も冷めやすいことは確かですので、寒さで入浴がしづらいと感じる方は、

1.少し高めの温度に(41℃前後)に追い炊きしておく
2.入浴の前に10分ほどお風呂の蓋を取り、湯気で浴室内を暖めておく
3.湯船に浸かる前に10分ほど足浴を行う

という順序で入浴を行うと、入浴時、体感温度が実際温度に早く近づき、また蓋を開けておくことで湯温が39~40℃まで落ちるのが早くなるので、比較的「楽に」入浴が行えるでしょう。
また、体感温度は、熱を運ぶ体内の血液循環と密接な関係にありますから、入浴前に少し熱めの白湯を100mlほど飲むと、深部が早く温まることで中から外に向かう血流が促進されますから、入浴時の「寒さ」を軽減してくれる、という方法もあります。

いずれにしても、少し工夫をすることで、寒い冬のさなかでも熱くない湯温での入浴が可能です。代謝の面からみれば、ぬるめの温度での入浴は十分な促進につながりづらい、ということがあるかもしれません。しかし、アトピー性皮膚炎の方の場合、冬の入浴における一番の大敵は「お肌の乾燥」です。
高めの温度は、この「お肌の乾燥」に直結しやすい要因の一つであり、このことが、以前、皮膚科医がアトピー性皮膚炎の方はお肌の乾燥を避けるために湯船に浸かる入浴を控えるように指導していた原因とも言えます。
しかし、肌が自らスキンケアを行う「機能」には、皮脂膜を作るための「汗」と「皮脂」は必須ともいえ、その促進のためには、「入浴」は大きなプラス要因を生める方法でもあります。

「誤った入浴」はアトピー性皮膚炎を悪化させます。
しかし、「正しい入浴」は、アトピー性皮膚炎を治すための体の力に大いに役立ちます。
アトピー性皮膚炎が悪化しやすい乾燥時期、正しい入浴で乗り切りましょう。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

冬の時期、温度など「正しい入浴」が行えているか、しっかりチェックするようにしましょう。
ご自身が行っている入浴が「正しい入浴」かどうか、気になる方は、お気軽にアトピー相談室までお尋ねください。

▼アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)