【閑話休題】インフルエンザの「治癒証明書」に意味がない?

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
インフルエンザは、かなり猛威をふるっているようだけど、気になる記事を見つけたので、紹介するね。
         
         
●インフルエンザの「治癒証明書」に意味がない理由
https://news.nifty.com/article/item/neta/12113-6199/
         
インフルエンザが猛威をふるっています。この冬も幼稚園や学校、会社に言われて、病院に「治癒証明」をもらいに行ったという人がいるのではないでしょうか。インフルエンザと診断された人が通園・通学・通勤を再開するにあたって、お医者さんのお墨付きを求められることが結構あると聞きます。
          
■感染症の専門家の間では前々から指摘されていた
        
しかし、実は感染症の専門家の間では前々から、「インフルエンザの治癒証明は意味がない」という声があるのをご存知だったでしょうか。最近も、医師・医療従事者向けサイト「日経メディカル」に 「インフルエンザ治癒証明に意義なし。学校や保育所に『求めることを控えて』と呼び掛ける県も」 (2018年1月11日付)という記事が載っていました(全文を読むには要会員登録。無料です)。それによると沖縄県では、「県下の教育機関や民間事業所に対し、インフルエンザの治癒証明を求めることは『意義がなく、控えるよう』ホームページ上で呼び掛けている」のだそうです。
なぜ「意義なし」なのでしょうか。インフルエンザに罹ったとしても、学校保健安全法でも定められている通り、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過し健康が回復すれば外出の自粛を終了することが可能であると考えられて」いるからです(沖縄県ホームページ 「インフルエンザ罹患に伴う治癒証明を求めることについて」 より)。
         
■そもそも医師が治癒を証明すること自体が無理
        
つまり、これを守って1週間から10日ほどゆっくり休めば、わざわざ医療機関に行って治ったと証明してもらわなくても、通園・通学・通勤を再開してかまわないのです。法律もインフルエンザに関しては、治癒証明書の提出を求めてはいません。そもそもインフルエンザの検査は100%正確なものではなく、医師が治癒を証明すること自体が無理だと言われています。
それなのに、学校や会社が治癒証明の提出を要求し、元気な生徒や大人が医療機関に殺到したらどうなるでしょうか。病院には重い病気やケガを負って、一刻も早く治療しなければ命に関わる人がたくさんいます。ただでさえ病院は人手不足のところが多いのに、治癒証明の診断に時間を取られると、重症患者の診療に支障を来す恐れがあります。実際に医療機関の中には、治癒証明の発行を断っているところもあります(例: 東京高輪病院 )。
         
■お年寄りや難病治療中の人に感染させ、新たな病気をもらってくる危険性も
             
それに、もしインフルエンザが十分治りきっていないのに、早く学校や会社に行きたいからと病院に行った場合どうなるでしょう。病院には、体力の落ちたお年寄りや呼吸器疾患、心疾患、腎不全、抗がん剤治療中の人など、抵抗力の弱い人がたくさんいます。そんな人たちにインフルエンザを感染させてしまったら、病状を悪化させて命にも関わります。
それだけではありません。病院には嘔吐や下痢を起こすノロウイルスなど別の感染症にかかっている患者さんも来ています。せっかくインフルエンザが治ったと思ったら、病院に行ったばっかりに、「別の病気をもらってしまった」ということにもなりかねません。このように、治癒証明をもらいに医療機関に行っても、いいことはほとんどないのです。
そもそも、インフルエンザにかかった場合に最も大切なのは、先ほどの基準にもあった通り、しっかり治るまで家でゆっくり休むことです。「インフルエンザかな?」と思ったら、「早く検査をしてもらって、薬をもらうために一刻も早く病院に」と思っている人も多いのではないでしょうか。 確かにインフルエンザは重症化すると肺炎や脳炎を起し、命にも関わりかねないので、甘く見てはいけない感染症です。とはいえ、ふだんから健康な人であれば、ほとんどの人が薬を飲まなくても、1週間から10日ほどで治ってしまいます。
       
■欧米ではインフルエンザと診断されたら「とにかく水分と休息」
          
感染症の専門医によると、欧米ではインフルエンザと診断されたら、「水分をよくとって、とにかく十分休むように」と言われるそうです。十分に休むことはインフルエンザを治すためだけでなく、外に出て感染を広げさせないためにも重要と考えられています。
ところが日本では、インフルエンザにかかっても「勉強が遅れてしまう」とか「評価が下がってしまう」という理由で、学校や会社を長く休みにくい雰囲気がなんとなくあります。それがインフルエンザの感染拡大に、一役買ってしまっている可能性も否定できません。
実は、私の家族も昨年の冬、インフルエンザとノロウイルスのWパンチに見舞われました。しかし、大したことはなさそうだったので、息子たちを病院に行かせず、ゆっくり休ませていました。すると小学校の担任の先生から電話がかかってきて、「病院に行きましたか?」「診断書をもらえば、欠席扱いにならずにすみますよ」と言われました。
          
■「私立中学を受験するなら不利になるかも」と担任
         
しかし私が、「病院に行く必要はないと思うので、ゆっくり休ませます」と答えると、後日妻が面談に行ったときに先生から、「将来、私立中学の受験をお考えでしたら、欠席日数が多いと不利になる可能性もあります」と言われたのだそうです。
中学受験をするかどうかは別として、私はびっくりしました。そんなこと言われたら、たとえ軽症でも病院に行かなくてはならなくなります。それに、入試にあたって「欠席日数が多い」という理由で、落とすような私立中学校があるのでしょうか。だとしたら、病気がちの子どもを差別するような学校だと言わざるを得ません。
もちろん、担任の先生は良かれと思って言ってくれたわけで、悪気があったわけではないでしょう。ただ、感染症の専門家が苦言を呈するような非科学的な論理で、園や学校、会社の行動基準を決めてしまうのは間違っています。
          
■「みんなを念のため病院に行かせる」という発想をやめよう
          
インフルエンザの場合、「みんなを念のため病院に行かせる」という発想ではなく、「どんな人がどんな場合にどんなタイミングで医療機関にかかるべきなのか」を周知徹底させ、みんなが遠慮なくゆっくり休める社会をつくることこそが重要ではないでしょうか。
どんな人が医療機関にかかるべきかについては、厚生労働省のホームページにある 「インフルエンザかな?  症状がある方へ」 が参考になります。インフルエンザになっても負けない体力をつけるためには、日頃からしっかりと栄養、水分、睡眠をとることも重要です。厳しい寒さが続きますが、みなさん上手に冬を乗り切りましょう。
             
         
書かれていることは、当たり前のことばかりだけど、社会環境内で求められていることと、実際の医療現場の状況が乖離している良い事例なのかもしれないね。
病気に対する正しい知識を持つことの大切さは、こうしたことに対しても重要なのかもしれないね。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

病気は「病院で治してもらうもの」という意識を持っている方は多いと思いますが、医師が疾病に対して関与できる範囲は、一定の割合内にしかすぎません。
自らの治癒力が弱ければ、どのような最新の優れた治療を施しても、病気に「勝てない」ことがありますし、逆に自然治癒力が強ければ、放置していても自然と治ることもあります。
病気を治療していく上での主客はしっかりと意識することが大切なのかもしれませんね。