子どものアトピーはどうやって治すのが大切なのか?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きです。
子どもの場合、どのように「体質」や「免疫機能」を「正常に成長」させればよいのかを考えてみましょう。

まず、最初に忘れてならないのは、「体質」や「免疫機能」は、そこに絡みあう他の機能の影響を強く受けている、ということです。
ネットで、一つ記事を見つけました。
            
            
●虚弱体質やアトピーも子供のうちに「漢方薬」で治すのが肝心
http://healthpress.jp/2018/01/post-3459.html
  
「子供に薬はあまり飲ませたくないけど、漢方薬なら……」と考える保護者は多いかもしれない。また「身体が弱いから強くなってほしい」「アトピーだから体質を変えたい」など、お子さんの体質改善のために漢方を利用してみたいと考える人は多いのではないだろうか。
2017年12月15日、慶應義塾大学環境情報学部・渡辺賢治教授(漢方専門医・医学博士)を迎えて、「漢方の話~子供と未病~」というテーマで茶話会が開かれた(主催:一般財団法人子供健やか財団/会場:ネクストクリニック&ネクストステージ)。
漢方医学や漢方薬とはいったいどのようなものなのか、子供の健康を守るためにどのように漢方を使ったらいいのかなど、レクチャーの内容をレポートする。
         
▼漢方医学は「2の220乗?1」の組み合わせによるオーダーメード医学
       
漢方薬は、複数の生薬からできている。たとえば馴染みの深い「葛根湯」の場合、葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)という7つの生薬が組み合わさったものだ。
現在使える生薬は、およそ220種類ある。その人の体質や症状などにより、220の生薬を組み合わせて処方するのが漢方薬だ。つまり組み合わせは「2の220乗?1」ということになる。生薬を組み合わせることで多面的な薬効が得られ、ありとあらゆる病気や症状に対処することができる。
また漢方医学では、異なる病名でも同じ薬で治療をする「異病同治」と、同じ病気をもっていても個々人の病気に対する応答は異なるという「同病異治」という考え方がある。
たとえば「異病同治」では、代表例として「八味地黄丸(ハチミジオウガン)」という薬が挙げられる。これは腎虚の薬で、生まれ持ったエネルギーが枯れてくるに従って起きてくる症状に効く。白内障や高血圧、前立腺肥大、陰萎(ED)、耳鳴、糖尿病、腰痛などだ。
反対に「同病異治」の例として、風邪では、麻黄湯や葛根湯、桂枝湯、麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)、香蘇散(コウソサン)、麦門冬湯(バクモントウトウ)などが個々人の症状に対応して用いられる。
漢方の真髄は「①病気ではなく人を診る医療」「②逃げない医療(どんな人でも。こじれていても)」「③あきらめない医療(難病の患者さんも多い)」「④寄り添う医療」とされ、「個々に合わせたオーダーメードの医学」だ。焦点はあくまで患者であり、個人を重視する。集団で得られた知見を個人にあてはめようとする現代医学とは少し異なる。
         
        
記事中にある漢方の考え方、「同病異治」「異病同治」は、個々人の状況に合わせた治療が必要であり、その結果、自らの治癒力により病気を治そう、という部分は、アトピー性皮膚炎に必要な治療を考えても、共通する部分はあるでしょう。
ただ、そこで一つ、注意が必要であるとするならば、子どもが対象の場合、子どもの成長のスピードや度合いは「個々人ごとに異なる」という部分です。
何を示しているのかと言うと、例えば、歯が生えるスピードは、子どもによって違います。
半年で生えそろう子もいれば、2年たっても生えそろわない子どももいます。
しかし、歯の形状は、それが対応する食物を指し示していると言われており、例えば、前歯であれば野菜、奥歯はすりつぶす穀物、犬歯は肉、といった具合です。
歯が生える順番は、前歯、奥歯、そして犬歯といった順番ですが、腸内環境の食物を消化する機能も、野菜、穀物、肉類の順番で成長してくると言われています。離乳食の種類も、与える順序はこの順番でしょう。
このように、子どもの一つの成長には、「意味」があるわけですから、仮に成長が遅い機能があったとしても、その「遅い」ということは、体自身に何かの理由を持っていることがあるということです。
漢方は、生薬であり、体にゆるやかであっても反復継続した影響を与え続けます。
その影響が、他の成長の部分が持つ意味合いを十分に引き出せている場合には良いのですが、逆に、他の成長の意味合いに関与してしまうとリスクも生じるでしょう。
まずは、子どもの場合、基本的な日常生活の構築、それは、「良く寝て、良く食べて、良く遊ぶ」睡眠時間をしっかり取り、バランス良い食事を摂取して、体を動かして代謝を促進する、この基本的な生活を構築してもなお成長が追いつかない、そしてその成長が追い付いていないことが疾患の原因になっている場合には、他からの「補助」を頼るのは十分な意味があるでしょう。しかし、基本的な生活の構築を行わず、他からの「補助」に頼るのは、基本的な生活の構築ができないやむを得ない理由がない限り、プラスだけを生むわけではない、とういことです。

子どもの成長は、アトピー性皮膚炎を「抑える」自らの機能も同様であることは忘れないようにしましょう。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

今の子どもたちの生活は、社会環境も変わったこともあり、「良く寝て、良く食べて、良く遊ぶ」生活が送りづらくなっているのは確かじゃろう。
もちろん、体には「適合」という能力もあるわけじゃから、こうした生活が続けば、やがて子どもたちの成長の「仕方」も少しずつ変化(それは進化かもしれんが)するのかもしれん。
じゃが、今すぐの状況で考えるならば、その変化は目の前にあるものではないから、まずは子どもが健やかに「成長できる」環境の構築は目指していきたいものじゃの。