2018アトピー性皮膚炎のポイントとは(2)

昨日は、アトピー性皮膚炎を考えてく上での大切なポイントとして「皮膚のバリア機能」を取り上げた。
今日は、「アレルギー」について考えてみたい。

昔は、「子どもの病気」と言われていたこともあるアトピー性皮膚炎じゃが、免疫機能を中心とした発症原因は、免疫機能をコントロールする「機能」が成長することで、大きくなるにつれ、自然と解消していくことが出来た。
じゃが、昨日も述べたように、最近のアトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能から発症しておるケースが増えておる。

とはいえ、アトピー性皮膚炎にとって、「アレルギー」が全く関係していないのか、というとそうではない。
痒みを引き起こす「原因」自体は、炎症から生じておる部分が大きく、その炎症に対しては免疫機能が関わっておるからじゃ。

簡単にいえば、アレルギーがアトピー性皮膚炎に関わっておるのは、病気の発症原因、としてではなく、症状の悪化要因としての関わりが強くなってきておる、ということじゃな。
もちろん、昔ながらのアレルギーを発症原因とするアトピー性皮膚炎がなくなったわけではないじゃろうが、ここ十年ほどで急激に増加してきたアトピー性皮膚炎のほとんどは、アレルギーは症状を悪化させる要因として機能しておる、ということじゃ。

アトピー性皮膚炎に対して、ステロイド剤やプロトピック軟膏は、この症状悪化の原因ともいえる免疫機能に影響を与えることで、痒みを抑えることが出来る。
じゃが、アトピー性皮膚炎の病気としての「原因」といえる皮膚の機能要因には、軟膏やクリームの基材部分は影響を与えることはできても、薬剤そのもの(薬効の部分)は、大きく関与することは難しいとも言えるじゃろう。

アトピー性皮膚炎を考えていく上で、アレルギーは大切な要因ではあるのじゃが、同時に、この部分だけを見て治療を行うと、本質的なアトピー性皮膚炎の「原因」にアプローチができておらんケースもあるから注意が必要じゃの。

明日は、生活習慣じゃ。