アトピーの脱保湿を考える(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                      
今日は昨日の続きで、「脱保湿」のプラス面とは、どのような部分にあるのかを見ていきましょう。

●脱保湿のプラス面

まず、昨日述べた脱保湿の考え方の中で「皮膚に「異物」を塗らない」という部分が、同時にプラス面となるケースがあります。
これは、体の免疫システムが、スキンケアに含まれる成分を異物と認めた場合、免疫反応などが生じる場合には、「痒みや炎症の元」を防ぐ、ということにつながるからです。
例えば、ワセリンなどをベースにした薬剤、保湿剤を長期間使用した場合、最初は特に問題なかったのが、使い続けると、赤みや炎症が出るようになった、というケースは、繰り返しワセリンを塗布することで、ワセリンの成分に、体の免疫が徐々に反応するようになって、いわゆる「かぶれ」の状態をもたらしていると言えるでしょう。

こうしたケースでは、かぶれ=炎症、の原因物質を塗布しない、ということは基本ともいえる項目になりますので、「ワセリンを使わない」という選択肢は、非常に有効な手段と言えるでしょう。
ワセリンを例にあげましたが、ワセリンは石油から作られた鉱物系の油なので問題があるが、天然の油ならば問題は起きない、とする化粧品アイテムもあるようです。しかし、個々人により反応する「物質」は共通ではありません。また、免疫反応はその時々の「体調」にも左右されますので、例え、ほとんどの人に影響を与えないであろう「低刺激」の油であっても、反応する人は一定割合で必ずいますし、また睡眠不足など免疫に影響を与える環境がその方の生活内にあった場合には、普段は反応しないはずの天然物に反応してしまう、ということもあり得ます。
非常に稀な例ですが、水以外のすべての成分が除外されているはずの「蒸留水」にかぶれた、というケースもありました。こうした方は、「H2O」、水に反応した、という可能性があります。

脱保湿の場合、基本的に「皮膚に何も塗らない」わけですから、こうした異物により影響を受ける心配はなくなります。
マイナス要因を除外する、という面でプラスを得られることはあるでしょう。

そして、もう一つ、外からスキンケアの補助がない場合、ヒトの体の機能は、自らそれが必要ならば「作り出そう」と働く恒常性の機能を持っています。
つまり、脱保湿を続けることで、自分の力で十分に間に合っていなかったスキンケアの働きを復活、あるいは新生させようというものです。
この最大のメリットは、いったんスキンケアが機能した場合、いわゆる「自然治癒力」が働くことで、元からアトピー性皮膚炎の原因にアプローチできる可能性があること、そしていったん症状が落ち着いた後は、自らの働きで補っているわけですから、外部からのスキンケアを反復継続して行う必要はない、ということもメリットの一部でしょう。

こうしてみると、脱保湿は、アトピー性皮膚炎を自分の力で治していくことができる、理想的な治療法に見えるかもしれませんが、実は大きな落とし穴を抱えている方法でもあります。
続きは明日にしたいと思います。

                   
おまけ★★★★博士のつぶやき

自分の力を「育てる」ということはとても大切なことじゃ。
ただ、自分の力が「育つ環境にあるのか」については、しっかり見極めることも必要じゃろう。
土台が異なれば、そこに「育つ」機能が異なっても不思議ではないからの。