アトピーを改善するための育菌のススメ(3)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
今日も昨日の続きで、育菌のコツについて見ていきましょう。
          
        
●アトピーを改善する育菌のススメ
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=49&n=1
          
▼育菌のコツ1 菌が嫌がるものを遠ざける
肌の「育菌」の第一段階は、常在菌が嫌がるものを遠ざけること。まずは紫外線から守ってあげましょう。遺伝子を傷つける など、紫外線が皮膚の細胞に与える害は周知の事実ですが、常在菌も紫外線が苦手。普段から心がけている紫外線対策が、そのまま「育菌」になります。
紫外線対策の「育菌」的ポイントとしては、日焼け止めクリームだけに頼らず、帽子や日傘、肌回復のための十分な睡眠といった様々な工夫をすること。UVカット化粧品などを使いすぎると、化粧品成分の刺激が苦手な常在菌の負担になるからです。
          
次に気をつけたいのは、肌の乾燥。エアコンの効いた部屋にいることが多い現代の生活は、周囲が乾燥しがちです。特に女性は男性に比べて皮脂が出にくいので、化粧水や乳液で十分な保湿を心がけましょう。ただし、これも過剰にならないように気をつけます。
外側からの保湿だけに頼らず、日頃から十分な睡眠をとり、腸内常在菌のバランスも整えて、体の中からの「育菌」を心がけましょう。
          
▼育菌のコツ2 菌が好きな環境を作る
第二段階では、常在菌が好きなもの与えてあげましょう。皮膚常在菌の好物は、なんといっても汗。皮膚常在菌にとって汗は最高の ごちそうだから、人間が汗をかいてくれることは、彼らにとって何よりも幸せなことなのです。東南アジアや南太平洋の島々など高温多湿な地域には、驚くほど肌がしっとりつやつやの人が多いですね。
気温が高いと汗をかくし、湿度が高ければ皮膚も乾燥しません。そんな環境は、皮膚常在菌にとってもパラダイス。常在菌たちは喜び、人の肌は天然のクリームで潤うという、菌と人間の見事な共存関係が成り立っているのでしょう。
            
▼育菌のコツ3 「洗いすぎ」も「不潔」も肌には逆効果
肌を洗いすぎないことも、「育菌」のためには大切です。これは最初に言いたいぐらい大事なことですが、同時に誤解も招きやすいことなので、少し慎重に説明します。肌の「育菌」は、皮膚常在菌に、肌バリアとなる皮脂膜を作る手助けをしてもらうことが目的ですから、体を洗いすぎて皮膚常在菌がいなくなってしまっては困ります。
だからといって、常在菌が好きな汗をかきっぱなしにして不潔にしたほうがいいのかというと、そうではありません。かいた汗を放置しておけば、かゆみなど肌の負担となり、酸化した皮脂は肌荒れの原因にもなります。
実際、汗を放置したままで皮膚常在菌が増え続けるかというと、そんなことはありません。菌たちも、自分の住処がウンチとオシッコだらけになると嫌気がさして増えることをやめてしまうからです。
ここでいう「肌を洗いすぎないこと」は、過剰に潔癖なほど洗う必要はないということです。肌が清潔な状態に保たれていることを大前提として、「育菌」を心がけてください。
          
1. 体を温めよう
菌は生存に適した温度の環境を求め、適温でない環境では、暑すぎても寒すぎても死んでしまいます。ですから、人間の体に住みついた常在菌は、人間の体温が適温である菌といえます。人の平均体温は36.5度程度、これよりやや高い分には問題ありませんが、35度以下になると元気をなくしてしまいます。低体温は体に様々な支障をきたしますが、常在菌にとってもマイナス要素。特に冷え性の人は、まず体を温 めることが、「育菌」の第一歩です。
        
2.汗をかこう
皮膚常在菌たちは汗が大好きで、汗や皮脂を食べて排泄したウンチやオシッコが皮脂膜を作っています。だから「育菌」的には汗をかきやすい体質が理想です。そもそも肌は、汗をかかないと角質層の水分量が不足し、バリア機能も低下してカサカサ状態になってしまいます。
アトピー性皮膚炎の場合、汗をかきにくい人が多く、その原因は発汗をコントロールする自律神経の異常である可能性が高いといわれています。自律神経のバランスを整えて汗をかきやすい体にするためには、体を温めることによって血流を促し、適度な運動を心がけ、リラックスした気持ちを保てるように工夫した生活を送りましょう。
         
3.運動をして、筋肉を動かそう
顔の肌を美しくするためによい方法を教えましょう。それは、たくさん「笑うこと」です。なぜ、よく笑うと美肌になるかといえば、顔の筋肉がよく動き血流が促されるからです。よく笑う人は、表情も豊かですよね。いつも自然に顔の筋肉を動かしていれば、努力しなくても美肌になれるわけです。もちろん、顔をマッサージして筋肉を動かしても効果はあります。適度な運動は体温を上げて発汗を促すので、とてもよい「育菌」になります。
       
4. 肌も食が基本
食と肌の関係を「育菌」的に考える場合、まず腸内常在菌をしっかり育むことがポイントです。腸と皮膚はつながっています。例えば、腸内常在菌のビフィズス菌が合成するビタミンB6と葉酸は、腸管を通って皮膚内部に到達して細胞を活性化させます。腸内常在菌の「育菌」が、皮膚の状態に関係しているのです。
腸内常在菌の「育菌」ポイントは、善玉菌である乳酸菌の豊富な発酵食品(ヨーグルト、納豆、漬物など)をとること、また乳酸菌が好むにんじんやごぼうなどから繊維質をたくさんとることで、腸内環境はよくなります。そして腸を冷やさないこと。これは肌の「育菌」と同じで、菌は冷えを嫌うからです。
         
5.しっかり睡眠
睡眠不足は肌の大敵。その理由は大きく三つ考えられます。
        
● 肌の新陳代謝に必要な成長ホルモンは、午後10時~午前 2時頃の間に活発に分泌されるので、この時間帯に深い睡 眠をとっていないと肌荒れが起きやすい。
● 睡眠不足が続くと、体力温存のために皮膚への血流が後回 しになり、栄養が行きわたらなくなる。
● 睡眠不足による緊張状態が続くと、それがストレスとなっ て男性ホルモンが増加し、さらに皮脂腺が刺激されて皮脂 量過多となり、アクネ菌が増えてにきびの原因となる。
         
このような状態では、皮膚常在菌のバランスは崩れっぱなしとなります。夜10時に寝ることができれば理想的ですが、なかなかそうはいかないもの。ならば、できるだけ熟睡できる時間を増やしましょう。そのためにも、昼間しっかり運動して汗をかいておくことが大切です。
             
            
「育菌」は、読んでみると、その基本は簡単なことが分かります。
菌が嫌がるものを避け、喜ぶ環境を整える、それには、直接、皮膚に触れるものだけでなく、睡眠や運動など、体の機能も深く関わってくる、ということです。
アトピー性皮膚炎を克服していく上で、毎日の生活習慣、そして生活環境はとても重要な意味をもっていますが、それは皮膚の常在菌にも関わっているようです。
皮膚に役立つ「菌」を育てましょうね。

                           
おまけ★★★★北のつぶやき

明日と明後日は、ジョシュア君がプレゼントでブログを担当します。
その後、皮膚の菌に関するもう一つの特集記事を紹介したいと思います。