アトピーを改善するための育菌のススメ(2)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は、昨日の続きです。
          
        
●アトピーを改善する育菌のススメ
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=49&n=1
          
▼皮膚にもいる善玉菌と悪玉菌
ヨーグルトのビフィズス菌が有名になったおかげで、「善玉菌・悪玉菌」という言葉が一般的となりました。善玉・悪玉とはっきり区別できない場合が多いので、このわけ方は少々乱暴です。しかし、話を進める上ではわかりやすいので、人間にとって有益な働きをしてくれ るものを善玉菌、害のあるものを悪玉菌と便宜上分けて考えることにします。善玉菌というと、おなかの調子を整えるといった腸内常在菌の話をよく聞きますが、皮膚にも善玉菌がいるのをご存知でしたか? 皮膚には平均10種類ほどの常在菌が、約1兆個いるといわれていま す。そのほとんどは、普段は人間に無害な非病原菌。代表的なものとして、表皮ブドウ球菌、アクネ菌、真菌類(カビ、酵母)などがあります。これらの常在菌がバランスよく繁殖していることが、肌をしっとりさせる条件になります。
            
▼汗、脂質と常在菌は天然の保湿クリーム
表皮ブドウ球菌は、皮膚常在菌の代表選手。この菌が皮膚常在菌の多数派をしめれば、肌はしっとりつやつやになるのですが、それにはこんな理由があります。
表皮ブドウ球菌の好物は、人間の汗や皮脂。菌たちは、皮膚の上で汗や皮脂をパクパク食べては排泄します。この排泄物の成分は弱酸性の脂肪酸で、汗や皮脂と混ざり合って乳化し、冒頭で紹介した弱酸性(pH4・5?6・5)の理想的な皮脂膜を形成します。皮脂膜という天然のうるおいベールで覆われた肌はしっとりつやつやで、病原菌や雑菌までブロックします。皮膚は本来、保湿効果のある天然のクリームを自前で備えているわけです。
肌の天然クリームは、菌の排泄物、つまりウンチやオシッコで作られているようなものといえるでしょう
             
▼アクネ菌も実は肌の味方
肌の毛穴に多いアクネ菌は、ニキビの原因として悪玉のイメージを持った菌です。しかしアクネ菌も、表皮ブドウ球菌と同じように、皮脂を脂肪酸とグリセリンに分解する働きがあります。グリセリンは保水力の高いアルコールの一種で、化粧品の保湿成分として使われているほどですから、皮膚が健康な状態ではアクネ菌もしっとり肌の味方なのです。
アクネ菌がニキビを作るのは、ストレス、肉食中心の食事、男性ホルモンの分泌過多などで皮脂が過剰に分泌された場合。アクネ菌から出るリパーゼという酵素が原因で毛穴がふさがれ、その中でアクネ菌が異常増殖することでニキビができます。
            
このように身体がバランスを崩すと、皮膚常在菌のバランスもくずれます。表皮ブドウ球菌も、免疫力が極端に低下した状態では、日和見感染の原因となることがあります。
            
▼アトピー肌に多い黄色ブドウ球菌
肌を保護する皮脂膜が、菌の排泄物だなんて気持ち悪い!と思う方も多いでしょう。でも、これは肌のうるおいには欠かせない要素。もし清潔であることに気を使いすぎて、必要以上に体をゴシゴシ洗い、表皮ブドウ球菌たちが住みにくい環境をつくってしまったとしたら…。肌は乾燥しはじめ、かゆみや湿疹が出る異常事態となるでしょう。
これは、表皮ブドウ球菌が減って弱酸性だった肌がアルカリ性に傾き始めた証拠。すると、この状態が好きな黄色ブドウ球菌たちがはびこり始めます。黄色ブドウ球菌は化膿菌なので、洗いすぎて傷ついた肌は絶好の住みかになり、とびひ、毛嚢炎、中耳炎、肺炎、食中毒など の様々な疾病に結びつきます。
また、アトピー性皮膚炎の皮膚には黄色ブドウ球菌が多く、かゆみを誘発しているといわれています。かゆみでかくことで肌は傷つき、そこにさらに黄色ブドウ球菌が増えるという悪循環に陥りがちです。黄色ブドウ球菌を殺菌すればかゆみは治まりますが、同時に表皮ブドウ球菌も死んでしまい、さらに症状が悪化することも。皮膚常在菌のバランスを整えないと、健康な肌は取り戻せません 。
          
ここまで読んで、皮膚常在菌と健康な肌の関係が見えてきましたか? 皮膚の善玉菌が住みやすい環境を整えてあ げるだけで、肌は自ずとしっとりつやつやになるのです。体に住む菌は、一心同体なわけだから、いたわり育んであげる「育菌」の発想を持つとうまくいくはずです。
         
         
肌に「住む」菌には、いろいろな種類があることが分かります。
「善玉菌」をしっかり増やしたいところです。明日は、「育菌」の方法について紹介しましょう。

                          

おまけ★★★★大田のつぶやき

汗と皮脂は、記事にあるように「育菌」にとても深く関わっています。
実際、あとぴナビの会員の方で、入浴療法を行っている方が、回復を実感するきっかけとして「汗をかくようになった時」というのは、多くの声をいただきます。
冷えの解消、という部分もありますが、汗が皮膚を「育ててくれている」という要素も大きいのでしょうね。