秋のアトピーケアのポイントとは?(3)。

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                 
昨日までで、秋のアトピーケアのポイントの中の「スキンケア」について見ていきました。
今日は「入浴」です。

                
(2)入浴

日によって気温の変動は見られても、秋から冬に向けて、気温はどんどん下がってきます。
特に朝晩の冷え込みは、日中の最高気温と比べると、ずいぶん目立つようになります。
春から夏にかけては、こうした気温の変動が「汗」につながることで、アトピー性皮膚炎を悪化させる引き金になることがありましたが、秋から冬にかけては、今度は「冷え」がアトピー性皮膚炎の悪化要因に繋がってきます。

●冷えとは?

「冷え」とは、手足が冷たい状態を示していると感じる方が多いのですが、手足が冷たい状態は「結果」であり、「原因」は別にあります。
体の熱は、内臓や筋肉、骨などで作られ、血液を通して運ばれます。
つまり、手足が冷たいという熱が上手に伝えられていない状態は、血流が悪いことが原因であると言えます。
血流とは、体の各細胞に必要な栄養素、情報(内分泌)などを伝える重要な役割を持っています。血流が悪い、ということは、各細胞が「健全な状態を保つ」ことを妨げます。
アトピー性皮膚炎だけでみても、血流が悪くなることで、掻き壊した肌の修復が遅くなったり、痒みにつながる炎症を引き起こす化学伝達物質を抑える働きが弱まり、アトピー性皮膚炎の症状を悪化の方向に導くことになるでしょう。

このように、「冷え」の状態、つまり「血流が悪い」状態を改善することは、これから外気温がどんどん下がり、体熱が放散されやすい時期においては、とても重要であると言えるでしょう。
実際、アトピー性皮膚炎の方が訴える痒み以外の自覚症状でもっとも多いのは「冷え」です。
では、冷えを改善するためにはどうすれば良いのでしょうか?

●冷えの改善のために必要なこと

冷えを解決した状態とは、「血流が良くなった」状態であることですから、「血流を良くする行動」が必要になります。
反復継続して血流に働きかけられる行動で最も優れているのは「運動」でしょう。
ただ、週末だけ運動しても、他の日の血流が良くなるわけではなく、毎日、運動を反復継続して行うことが難しい人は多いでしょう。
そこで日常生活の行動の中で利用できる「冷えを改善する方法」で、最も最適な方法が「入浴」になります。

ただし、アトピー性皮膚炎の方の場合、「皮膚のバリア機能」という問題を抱えていますので、入浴によるデメリットが、このバリア機能に影響を与える可能性があります。
したがって、一般の方が「冷えを改善する方法」として入浴を行うのとは違った注意点が必要になってきます。
明日は、これからの時期、アトピー性皮膚炎の方が行う最適な入浴の方法と、行ってはいけない入浴の方法について見ていきましょう。

                        

おまけ★★★★大田のつぶやき

冷えは万病のもとと言われますが、それは体にとって血液で運ばれる「要素」が生命維持を含めて重要な役割を担っており、その流れが悪い状態が「冷え」であるからです。
ただ、アトピー性皮膚炎の方にとって悪影響を与えている部分と、その他の疾病で悪影響を与えている部分は必ずしも一致しているわけではありません。
アトピー性皮膚炎にとって、必要な「冷え」の改善を意識するようにしましょう。