秋のアトピーケアのポイントとは?(2)。

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は昨日の続きです。
昨日は、秋のアトピーケアのポイントのスキンケアの部分の中の「保水」「保湿」について述べました。今日は、「保護」について考えていきたいと思います。

●バリア機能の低下を防ぐ保護

お肌の機能は、バリア機能の低下と比較的連動して低下する傾向があります。
アトピー性皮膚炎の場合、バリア機能の低下が、皮膚の細菌叢を乱すことで、黄色ブドウ球菌などが定着、デルタ毒素などがアレルギー的要因を悪化させることで、症状を悪化に導くことになります。
つまり、アトピー性皮膚炎の肌状態にとって、バリア機能を低下させないことが症状に直結する大事な要因と言えます。
しかし、痒みによる掻き壊しは、どうしてもバリア機能を低下させてしまいます。そこで、肌状態によっては、バリア機能の「代わり」となる「保護」のケアも必要になってきます。
ダメージの度合いによっては、カバー力が強い固形の油分アイテムや、擬似皮膚の役目をしてくれる包帯などで覆うことも必要になります。

乾燥状態が強いと、それだけでバリア機能が低下した状態になりますから、まずは保水と保湿をしっかり行うことが大切ですが、そこに掻き壊しが加わると、保水そのものも浸みて行いづらかったりしますので、こうした「保護」のケアを重ねるようにしましょう。

●健全な角質層と健全なバリア機能を目標に

いずれにしても、「健全な角質層」とは、水分を角質層内にしっかり留めた状態であることが大切であり、同時に「健全なバリア機能」は、水分に加えて、角質層の表面の細菌叢が健全な状態でフローラを形成していることが必要になってきます。
アトピー性皮膚炎の方は、この「健全な角質層」と「健全なバリア機能」のいずれか、もしくは両方を失うことで悪化状態に陥りますので、まず目指さなければならないのは、ここにあることを忘れないようにしましょう。
同時に、現在、寛解状態を保っている方は、乾燥から来る角質層やバリア機能への影響を少しでも軽減できるような「ケア」を意識して行うようにしましょう。
これから乾燥する季節が始まります。
良い状態の方が悪化する場合、よくない状態の方がさらに症状を悪くする場合、いずれも「きっかけ」があります。そしてその「きっかけ」が導く先には「角質層の水分不足」と「バリア機能の低下」の二つがあることで、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させています。
スキンケアの意味を把握し、「今の自分の肌状態に何が足りないのか?」を考え、適切なケアを行えるようにして欲しいと思います。
明日は、入浴について見ていきましょう。

                
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の症状は、皮膚に現れる。したがって皮膚に「どのようなケア」を行うのかはとても重要じゃ。
脱保湿などの方法もあるが、肌状態は体調など他の要因にも左右される。
低下したバリア機能を「補う」ことで得られるメリット、そして失うデメリットのどちらが大きいかは、肌状態を見ながら考えてみることも大切じゃろうの。