アクセルとブレーキの使い分け

夏もすっかり終わった感じがするの。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
これから、秋へと季節は変わってくるのじゃが、今年は、少し秋の時間が長くなりそうじゃ。
アトピー性皮膚炎の方にとって、秋は、もっとも過ごしやすい時期とも言われておるから、悪化しやすい冬の前に、大きくお肌の状態をアップさせられるようにして欲しいと思うの。

さて、アトピー性皮膚炎に限ったことではないのじゃが、「健康」という観点からみていくと、良いと思って行うこと、悪いと思って行わないこと、つまり「アクセル」と「ブレーキ」の使い分けを上手くできていない人が多いように感じることがある。

例えば、昨日の大田君の記事にあった洗浄剤じゃが、洗った方が良い状態と洗わなくてもよい状態があれば、洗うことを積極的な行動と捉えた場合、洗う行為は「アクセル」、洗わない行為は「ブレーキ」となる。
しかし、界面活性剤は使わない方が良い、と考えておる方は、いかなる場合でも「ブレーキ」を踏み続け、わずかでもアクセルに足をかけることがない。
同じように、スキンケアでも、乾燥した状態でもジュクジュクした状態でも、また回復して状態が良くなっても、ずっと同じ「スキンケア」を行う人がいる。これは、常に「アクセル」を踏み続けている状態、とも言えるじゃろう。
ステロイド剤やプロトピック軟膏など、薬物の使用についても同じじゃ。
短期の使用では「痒み」という症状に大きな効果をもたらしてくれたとしても、使用が長くなると、IgEを増強したり皮膚の免疫力を低下させたりマイナスの面も見えてくることがある。最近では、よくなったあとでもプロアクティブ療法で間隔を空けながら使用を続けさせる治療法も多くみられるようになってきたようじゃが、これも、ステロイド剤の使用を積極的な行動とみれば、アクセルを踏み続けている、という状況と言えるじゃろう。

人の毎日の生活を、「道」で考えると、睡眠をとる時間、食事をとる時間、勉強する時間、仕事をする時間、好きな人と過ごす時間、趣味に費やす時間など、その道は常に一定で平たんではない。舗装された道もあれば砂利道もあるじゃろう。直線だけでなくカーブの道もあるし、下り坂や上り坂、あるいは道の真ん中に大きな障害物が置かれていることもあるかもしれん。
そうした、変化にとんだ道を、常にアクセルを踏み続けながら進んだらどうなるじゃろうか?
カーブを曲がりきれない、障害物にぶつかる、砂利道で大きくバウンドする、いろいろな影響を受けることになる。

アトピー性皮膚炎で考えれば、その治療として行う「行動」は、症状や病気に対して何らかのプラスを生むことにつながることは確かじゃ。プラスがなければ続けることもないからの。
じゃが、その「行動」が常にプラスを生み続けられるかどうかは、「行動」に対する体の反応次第、とは言えるじゃろう。
体が、そして肌が求めておる「行動」は常に一定ではない。
乾燥した肌であれば水分を求め、掻き壊してジュクジュクした肌であれば保護を求める。
疲れがたまった体は休息を求めるし、代謝が足りない体は運動や入浴を必要としておる。
それら「必要な行動」を与えていくためには、行動のアクセルとブレーキを上手に使い分ける必要があると言えるじゃろう。
行動に対する「評価」は常に変化しておることは忘れないようにして欲しいと思うの。

                           
おまけ★★★★南のつぶやき

いつアクセルを踏めば良いのか、どのタイミングでブレーキが必要なのか、これはなかなか分かりづらい面もあるかもしれません。
分からない時には、お気軽にアトピー相談室までご相談いただければと思います。
スキンケアも入浴も、お肌と体の状態によっては、使う量や種類、入浴する時間や温度などが微妙に異なってきます。
適切なケアを適切に取り入れるために、アトピー相談室をご活用くださいね。

■アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)