洗浄の意味合いと必要性

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
日本人と西洋人の間では、入浴の仕方など、生活習慣に違いがありますが、興味深い記事を見つけたので紹介しましょう。
          
            
●食器洗い、入浴に過剰な日本人? ハリウッド女優や有名モデル「毎日髪を洗わない」を公言
http://healthpress.jp/2017/09/post-3217.html
          
アメリカでホームステイをしたときのこと。イタリア系アメリカ人のホストファミリーが、食器を洗っている様子を見てギョッとした。
洗剤を入れた水に食器を入れた後、スポンジで軽く表面の汚れを取ったら、そのまま水切りかごに食器を移動させていたのである。洗剤は洗い流さないのか? 食器に残った洗剤の成分で、おなかの調子が悪くならないのか?
ちなみに、私に出された料理は紙皿に盛られていた。そのため、洗剤の成分が残った食器によって体調を崩すかどうか、自分の体で確かめてはいない。このような経験をしているのは私だけではない。「欧米では食器は洗剤で洗って、すすがず、乾かして終わりですよ」などと話す人は珍しくないのだ。
もう1点、私が毎日シャワーを浴びるのが、ホストファミリーには不思議だったようだ。滞在したカリフォルニア州は日本よりも降雨量が少なく、水が貴重であることも生活習慣の違いを生んでいた。
日本に住んでいれば当然の行動が、外国では異常な習慣と判断される場合も少なくないようだ。そこから見えてくるのは、「健康のため」「衛生のため」と信じて日本人が行っていることが、「実際にはまったく健康と衛生に役立ってはいない」という可能性である。
         
▼食器に残った洗剤の成分は……
         
インターネットで検索したところ、洗剤で食器を洗った後で洗剤をすすがないと報告されているのは、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドである。「昔からこのやり方で病気になっていないから、ノープロブレム!」と考えられているらしい。
上記の国々では、水は貴重な資源だ。だから、食器洗いにもできるだけ水を使わないように心がけているのだろう。ヨーロッパの食器洗浄機の普及率が非常に高いのも、節水志向のためだそうだ。
ただ、本当に食器に残った洗剤の成分はノープロブレムなのか? 日本石鹸洗剤工業会(JSDA)のサイトには「石けん,洗剤,洗浄剤,仕上げ剤等誤飲誤用の応急処置」が紹介されている。
詳しくはリンク先のページを見てほしいのだが、先に結論を言うと、水で薄めた洗剤の成分が皿に残っている程度だったらほとんど問題はないようだ。
          
▼ハリウッド女優や有名モデルも「毎日髪を洗わない」と公言
         
調査会社のユーロモニター・インターナショナルは、世界16カ国の15歳から65歳までを対象に、シャワーを浴びる習慣の統計をとっている。その結果、1週間にシャワーを5~7回浴びて、シャンプーで2~4回洗髪してするのが「世界標準」だとわかった。
日本人によく見られる「シャワーを浴びるたびに髪を洗う」という習慣は、世界の中ではかなり珍しい。欧米では洗い過ぎが髪や皮膚を傷めると考えられているようで、「美しい髪を保つために毎日髪を洗わない」と公言しているハリウッド女優や有名モデルもいる。
ちなみに、過去のヘルスプレスの「ここがヘン!?日本人の衛生感覚?世界一清潔なトイレにスマホを持ちこむ不潔」の記事で紹介したように、スマートフォンや携帯電話の表面には、便器の18倍もの細菌が付着しているというイギリスの研究報告がある。
衛生という観点では、食器に残った洗剤の成分や洗髪の回数よりも、今、自分が使っているスマートフォン・携帯電話を気にしたほうがいいのかもしれない。
         
         
記事の中で気になる部分は、
      
調査会社のユーロモニター・インターナショナルは、世界16カ国の15歳から65歳までを対象に、シャワーを浴びる習慣の統計をとっている。その結果、1週間にシャワーを5~7回浴びて、シャンプーで2~4回洗髪してするのが「世界標準」だとわかった。
日本人によく見られる「シャワーを浴びるたびに髪を洗う」という習慣は、世界の中ではかなり珍しい。欧米では洗い過ぎが髪や皮膚を傷めると考えられているようで、「美しい髪を保つために毎日髪を洗わない」と公言しているハリウッド女優や有名モデルもいる。
        
というところです。
基本的に、洗髪、あるいは体を洗う場合には、石鹸やボディソープなど何らかの洗浄剤を使用しているかと思います。
本来、皮膚や髪に付着する汚れは、水溶性と脂溶性に分かれますが、ほとんどは水溶性の汚れです。したがって、洗浄剤を使用しなくても水洗いするだけで70%以上の汚れは落とせる、と言われています。
脂溶性の汚れや落屑物である垢は、水洗いだけでは落ちづらいのですが、お湯であればある程度洗い流せますし、また垢は時間の経過とともに自然に落ちます。
実際、ある程度、入浴が習慣化している人であれば、お湯が持つ界面活性力を高める作用だけで汚れのほとんどは落とせるので、体を洗う洗浄剤は一切使用していない、という方もいます。
洗浄剤を使用した場合、脂溶性の汚れもしっかり落とせる代わりに、皮脂も落としてしまいますので、洗浄後の乾燥は避けることができません。もちろん洗浄剤の種類によっては、乾燥しづらいものもありますが、程度の差はあれ、お肌を潤すのではなく乾燥の方向に向かわせるのは確かです。
そういった点において、「洗浄のし過ぎ」は、髪や肌にとってプラスになることはありませんので注意が必要であることは確かでしょう。

なお、アトピー性皮膚炎で感染症などがみられる方の場合、皮脂を落とすマイナス点があったとしても、しっかり洗浄を行った方が良い「状態」の方もいます。
洗浄を行った際のマイナス点は、洗浄後の「適切」なスキンケアでほとんどがカバーできます。
洗い過ぎは良くないことは確かですが、状況によっては洗うことがプラスを生むことも忘れないようにしましょう。

                     
おまけ★★★★大田のつぶやき

記事の中ではもう一つ、食器洗剤のことも書かれています。
「水で薄めた洗剤の成分が皿に残っている程度だったらほとんど問題はないようだ。」とありますが、あくまで毒性など直接の生体反応の部分が主であって、アレルギーなど遅発性の影響は、また別問題だと考えた方が良いかもしれません。
排除できるマイナス要因は、できるだけ取り除くように心がけましょう。