熱帯夜のエアコンを考える(2)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                  
今日は、昨日の記事の続きで、対策について見ていきましょう。
          
         
●エアコンをつけたまま寝ると朝だるい理由 熱帯夜対策を再考する
https://news.yahoo.co.jp/byline/nishidamasaki/20170709-00073010/
        
▼扇風機は睡眠を悪くする
         
熱帯夜の快眠対策では、扇風機についてもさまざまな情報が出回っている。扇風機からの送風をずっとうけたまま寝ていると死んでしまったという都市伝説があるが、そのような症例報告は文献検索しても見つからない。また、壁などを介して間接的に風を受ければいい、首振り機能を使って間欠的に風をうければいい、エアコンの冷気を還流させるだけも効果的など、さまざまな方法がネット上の快眠対策ではたくさん載っている。
これらの方法も、実証的なエビデンスは乏しい。これはわたしの考えだが、暑いなか覚醒しているときに風を感じれば快適だが、睡眠中に強い風をずっと浴びていては、皮膚体温が奪われてしまい、身体への負担は大きいと考えられる。間歇的に風をうけたとしても、余計な皮膚への冷感刺激となり、睡眠が妨げられてしまうのではないだろうか。
わたしだけの考えかと思っていたが、今年に入って風速 0.14m/s(一般的なエアコンの風速) のエアコンで、体動や心拍数の上昇、覚醒頻度が多く、結果的に睡眠の質が悪くなったという論文が発表された (3)。非常に微弱な風ならばまだしも、エアコンのわずかな送風が影響するのだから、扇風機が良いとは思えないのだが。
         
▼朝冷えすぎない対策を
        
タイマーをつけるならば、寝付きだけのわずかな時間だけでなく、冷房時間を十分にとることをおすすめする。せめてノンレム・レム睡眠が1~2サイクル含まれる、いわゆる“コア睡眠”分、時間で言えば3時間程度はほしいところだ。
エアコンはオンにすると速やかに温度が下がるが、オフにすると壁や家具からの輻射熱によって、再び温度が上がるのも早い。エアコンはオフになると、たちまち暑くなってしまうのだ。タイマーが切れて中途半端な時間に汗だくで起きてしまい、エアコンをまたつけて寝るということを繰り返していると、心拍変動も大きくなる。また汗がエアコン冷やされ蒸発し体温が奪われるなど身体への負担が増え、朝のだるさの原因となってしまう。電気料金もオン・オフの繰り返しでは上がってしまうだろう。それならば、やや高めの温度、26~28℃程度で一晩中つけていた方がよい。
それでも朝だるいならば、朝の冷えすぎが考えられる。女性や高齢者は、特に冷えを感じやすい。自分に合うように、カスタマイズする必要がある。
          
・エアコンの設定温度を0.5~1℃上げてみる
・送風の強さを下げる
・除湿モードを使う
・夜中3、4時頃にタイマーを設定する。それでもだるいならば、タイマーが切れる時間を30分~1時間早めてみる。
・吸湿性に優れた、長袖・長ズボンの寝着を使う
(半袖、パンツでは、体表が冷えてしまう)
            
こういった寝室環境の実験は、どうしても健康な若者に限られてしまうので、子どもや高齢者にとってはたしてどういう環境設定がベストなのかは、未解明だ。インターネットで出回っている快眠情報と比較して、自分に合った方法を工夫していただければと思う。
             
            
だるさの原因が「冷えすぎ」にあるならば、記事にあるように対策の基本は「冷えすぎない対策」であることは明白でしょう。
問題は、この冷えすぎない対策の中で、どれをチョイスすれば良いのか?ということです。
同じ熱帯夜でも、朝方まで気温が下がらない真夏の熱帯夜と、朝方は気温が下がり始める残暑の熱帯夜では、違う対策が必要になります。
また、使っている寝具や衣類でも、「保温」「保湿」の影響は異なってくるでしょう。
エアコンを使う場合には、天気予報で確認して朝方の気温が就寝前の気温と変わらない状況であれば、一晩中つけっ放し、という選択肢もありでしょう。朝方の気温が5℃以上低くなるようならば、タイマーをつけて気温が下がる前に切れるように工夫してみると良いでしょう。

睡眠時の環境は、睡眠の質に大きな影響を与えることは確かです。
アトピー性皮膚炎の場合、症状を左右する免疫機能は、内分泌の影響下にありますので、夜の睡眠はとても重要な要因の一つです。
適切な睡眠がとれるように工夫しましょう。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピーの人にとって、エアコンをどう使うかは、かなり迷われている方も多いようじゃの。
昔とは違って、今は気象の条件が異なっておるから、エアコンを使うメリットとデメリットは上手く考えることが大切なのじゃろう。
もう一つは、真夏と残暑の時期では、熱帯夜の「質」が異なることも忘れないようにした方が良いじゃろうの。