2017年7&8月号の記事より(6)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は、夜のスキンケアについて述べます。
            
            
●梅雨から初夏にかけての一日のアトピーケアとは?
        
▼午後8時 夜のスキンケア
夜のスキンケアは30分ほど時間をかけてしっかり行います。
保水に重点を置いて、掻き壊しのある部位には保護ケアも。
最近、炎症が強くなっている肘の内側は集中サポートケアを行います。
        
【ポイント】
この後就寝すると、朝までの時間、お肌のケアは「放置」する状態になります。夜は日中よりも湿度が下がりますので入眠による新陳代謝が低下する部分を加味しても、お肌の乾燥状態は少しずつ進むことになります。
したがって、夜の(就寝前の)スキンケアは、よりしっかり入念に行うように意識しましょう。
梅雨から夏の時期、冬よりも角質層からの水分蒸散量は低下しますから、水分を閉じ込める保湿ケアよりも保水ケアに重点を置くようにしましょう。
また、ジュクジュクした部位には、ピュアサージオイルと箱根の源泉をアトマイザーに入れて良く振ってから吹きかけると良いでしょう。
肘の内側は、炎症が強く赤みが残っているので、集中サポートケアとしてスキンケアうるおいシートでケアします。チュビファーストを使えば、お肌に貼ったスキンケアうるおいシートもずれづらくなりますから、行動にも支障をきたすことはありません。寝るまでの約2時間ほど貼っておくことで、翌朝の肘の状態は違ってきます。
            
【解説】
アトピー性皮膚炎の方の肌状態で目標としたいのは、角質層の水分保持、そしてバリア機能のアップ、健全な細菌叢の形成の3つです。
これらを過不足なく行うためには、角質層にローションなど水分系のアイテムを使ってしっかり水分を与えることがまず必要です。
皮膚のバリア機能は水分を素通りさせることはありませんから、じっくり時間をかけて「浸透」させる必要があります。夜のスキンケアは、お肌の状態によりますが30分ほど時間をかけて行う方が良いでしょう。具体的なケア方法は、個々人の肌状態により異なりますので、アトピー相談室までご相談ください。肌状態に合わせて、重ね塗りなどを含めた適切な方法をアドバイスいたします。
就寝時のケアが不十分な場合、就寝中の痒みが生じることがあります。そうなると睡眠不足を招いたり、バリア機能の低下を強くしたりします(寝ている間に掻き壊すと、無意識の掻破行動になるため、起きている間よりも掻く力や回数が増え、掻き壊しの状態を強くしやすいため)。就寝時のケアはしっかり行うように注意しましょう。
         
          
夜の痒みは、就寝時の肌のバリア機能にも大きく関わっています。
熱帯夜が続けば、エアコンを使用する日も多くなると思いますが、どうしても肌は乾燥しやすくなります。
バリア機能が低下すれば、痒みを誘発しやすくなり、掻き壊しが生じれば、悪循環を生むことにもつながります。
夜のスキンケアは時間をかけてしっかり行いましょう。
明日は、最後の就寝の部分を紹介しましょう。

                      
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方のスキンケアは、基本と言える「角質層の水分保持をどのように行うか」を考えながら行う必要があります。
角質層の水分自体が少ない状態であれば、いくらオイル分でカバーしても、もともと蒸散するための十分な量が確保されていませんから、水分保持にはあまり役立ちません。また、角質層にしっかり水分を与えても、逆に水分蒸散量が高い状態ならば、カバーして蒸散をおさえる必要も出てきます。
お肌の状態に合わせて「必要なケア」を選択するようにしましょう。