洗うこと、洗わないこと(3)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、昨日の続きで、アトピー性皮膚炎の方は洗浄をどうすれば良いのか、について述べましょう。

まずおさらいです。
洗浄を行った際の問題点は、
              
1.界面活性剤が皮脂まで落としてしまうので乾燥を生じさせ、バリア機能を低下させる
          
という部分がアトピー性皮膚炎の方には最も大きなものと言えるでしょう。
そして、洗浄を行わなかった際の問題点は、
            
2.汚れ(垢など)がアレルギーを悪化させたり、黄色ブドウ球菌の定着を招くことでIgEを増強させる恐れがある
            
という部分がアトピー性皮膚炎に関わる部分でしょう。
「2」の洗浄を行わない、という選択肢は、事実上、アトピー性皮膚炎にとって悪化要因を招きますので、どうしても「1」を考える必要がありますが、問題点を解消するためにはどうすれば良いのでしょうか?
まず、
            
●洗浄を行う際、界面活性剤の洗浄剤は使わない
            
という方法があります。
例えば、お湯洗いを行えば、お湯自体が多少の界面活性力を持つため、水洗いよりも汚れは落としやすくなります。ただ、それでも「アトピー性皮膚炎の方に必要な汚れ落とし」までは十分にいたらないでしょう。
もう一つの方法としては、界面活性剤を使っていない洗浄剤(重曹洗剤など。あとぴナビのアイテムではAPゼロウォッシュが該当)を使う方法です。この場合の問題点は、界面活性ではない=泡立たない、ということで、洗いづらく感じる方が多いようです。

もう一つの解決する方法としては、
         
●洗浄後に、スキンケアをしっかり行う
          
という方法でしょう。
今の皮膚科医が進める方法も、この洗浄後のスキンケアです。
もちろん「洗浄を行わずに皮脂を残す」ことでメリットを得られる人はいます。アトピー性皮膚炎を悪化させる恐れがある黄色ブドウ球菌の定着や死細胞(垢)によるアレルギーの悪化が生じなければ、それでも良いのでしょうが、ほとんどのアトピー性皮膚炎の方は、もともとバリア機能が低下した状態にある方が多く、この汚れを残すことによるデメリットを受けることになります。
したがって、
          
▼アトピー性皮膚炎の方は洗い過ぎは良くない。そして洗わないことも良くない
             
ということになります。
最初に紹介した記事では、お湯だけの洗浄を推奨していましたが、あくまで洗顔の話です。アトピー性皮膚炎の方の肌状態は、細菌叢の乱れを防ぐことも重要ですので、掻き壊すことで低下したバリア機能の状態により定着しやすい黄色ブドウ球菌は適切に洗い流すことも必要です。
対策は、先に述べたように、洗浄後のスキンケア、そして可能な限り皮脂を落としにくい洗浄剤を選ぶことが良いでしょう。
適切な洗浄を心がけましょう。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

これから汗をかく季節、適切な洗浄はアトピー性皮膚炎の悪化予防にもつながります。
洗浄のスキンケアは、肌状態により異なりますので、ジュクジュクした肌、乾燥した肌、赤みがある肌、それぞれに適したケアを心がけてください。
また、自分にあった適切な洗浄、スキンケアの方法が分からない方は、お気軽にアトピー相談室までお尋ねいただければと思います。
梅雨の時期を洗浄で乗り切りましょう。

●アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)