洗うこと、洗わないこと(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は昨日の続きです。

界面活性剤を用いた洗浄の問題点は昨日、述べた通りですが、では洗浄を行わない方が良いかというと決してそうではありません。

                         
●垢でアトピーが悪化するって本当ですか?
監修/渋谷彰(筑波大学教授)
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=146
         
●死細胞は免疫を刺激し様々な疾患を悪化させる
         
今回のお話の主役は皮膚の垢です。垢は皮膚から排出された死細胞で、表皮細胞の大部分を占めるケラチノサイト(角化細胞)がその役割を終えたもの。
ケラチノサイトは皮膚の水分保持やバリア機能維持、免疫応答などの役割を担う細胞で、皮膚の潤いを保つセラミドやNMF(天然保湿因子)は、ケラチノサイトが表皮の基底層で生まれてから死ぬまでの過程において作られます。この過程がターンオーバー(角化)と呼ばれていることは、本特集記事の予告編(あとぴナビレター5月号)でお伝えしました。 
垢のような死細胞は、体全体に存在します。腸であれば腸管の粘膜組織、気道であれば気管の粘膜組織などの死細胞がそれに当たります。腸管や気管などの粘膜は上皮細胞(皮膚でいえば表皮細胞)で覆われており、外界からの異物や病原体の侵入を防いでいます。これらの上皮細胞が死ぬと、皮膚では垢、腸では便、気管では痰として排出されるわけです。 これらの死細胞は体の排泄物であり人体には特に何の影響も及ぼさない、というのがこれまでの定説でした。しかし、これから紹介する渋谷彰教授ら(筑波大学医学医療系・生命領域学際研究センター)の研究がこの定説を覆しました。体中の粘膜の死細胞は無害なものではなく、免疫細胞を直接刺激することでアトピー性皮膚炎、腸炎、ぜんそくなどの発症を促進することが、世界で初めて明らかにされたのです。
         
          
上記の記事は、昨年、あとぴナビで取材した記事ですが、こうした死細胞(皮膚の垢)は、水洗いだけでは十分落ちません。また、アレルギーの悪化に関わる黄色ブドウ球菌の皮膚への定着を防ぐのにも洗浄自体は重要な意味があります。
洗浄を行わない、あるいは十分に汚れを落としきれないことは、こうした要因により、アレルギーの悪化を招く恐れがあるのです。

実際、最近の皮膚科の治療方針も見ても、以前とは違い、適切な洗浄、その後のスキンケアを推奨することが多くなりました。
洗浄を行うことで、皮脂を落とすという問題点があったとしても、その後のスキンケアでカバーができるので、まずは汚れを落とさないことによるデメリットを防ごう、という考え方なのでしょう。

では、アトピー性皮膚炎の方は実際のところ、洗浄についてはどうすれば良いのでしょうか?
続きは明日です。

                     
おまけ★★★★中田のつぶやき

あとぴナビで取り扱っている洗浄剤は、界面活性剤が皮膚に影響を与えにくいものを選ぶようにしています。また、界面活性剤を全く使っていないものもあります。
そのため、使用感の問題(泡立ちにくい、全く泡だ立たないなど)がありますが、お肌に優しいことを使用感よりも優先的に考えています。