卵アレルギー、少量食べて予防?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
食物アレルギーに対して、少量ずつ慣れさせる方法は、これまでに研究報告などがありますが、日本小児アレルギー学会が、医療関係者向けに公表した記事が出ていましたので紹介しましょう。
         
        
●卵アレルギー、乳児から少量食べて予防 ただし必ず専門医に相談を
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170616-00000559-san-sctch
        
日本小児アレルギー学会は16日、離乳食を始めるころの生後6カ月から、乳児にごく少量の鶏卵を食べさせることで、卵アレルギー発症の予防になるとの提言を医療関係者向けに公表した。家庭で独断で実施するのではなく、必ず専門医に相談してから始めてほしいと指摘している。
卵アレルギーは、乳幼児の食物アレルギーの中で最も多く、有症率は10%といわれる。アレルギーは卵を口にした場合、湿疹や頭痛、呼吸困難などの症状が起きる。
鶏卵を食べることで卵アレルギーの発症を抑える研究は、国立成育医療研究センターなどのチームが昨年末、英医学誌ランセットに発表。少量を食べ続けることで体が慣れ、免疫反応が抑えられたとみられる。
学会の提言では、生後6カ月の乳児がMサイズの卵100分の1程度を3カ月間、1歳児で卵半分を取り、皮膚の状況を管理する。ただ摂取は予防のためであり、すでに卵アレルギーの発症が疑われる乳児に摂取を促すことは「極めて危険」と警告している。
食物アレルギーはかつて、離乳早期に原因となる食品は食べさせるべきではないとされていた。近年、ピーナツアレルギーの発症予防でも、乳児に摂取を始めることで予防につながるとの海外の研究報告がある。
同学会食物アレルギー委員会の海老沢元宏委員長は「赤ちゃんは湿疹が当たり前という誤解を払拭したい」と話していた。
          
          
記事は、卵アレルギーに対するもので、予防につながる方法であり、すでに卵アレルギーのある方に対して治療とはならずにリスクが生じることを述べています。
海外でのピーナッツアレルギーの同じような報告例があるように、少量ずつ乳児期から摂取することは免疫的な面からみても、その効果があるのでしょう。
アトピー性皮膚炎の乳幼児の方で、食物アレルギーを併発している方は多いのですが、今回の事例がアトピー性皮膚炎に直接関わるかどうかは難しい部分があるかもしれません。
特に、皮膚のバリア機能が食物アレルギーの原因とする研究もあり、食物アレルギーの予防効果とアトピー性皮膚炎の予防効果は別かもしれないからです。
ただ、過去の事例で、特定の食物アレルギーを持っていた方が、皮膚の症状が軽快することで、その後、そのアレルゲンとなっていた食物を、少量ずつ摂取することでやがて食べられるようになった、という例は数多く報告されています。
おそらく、アレルギー発症の経路が異なるなど、別の要因がそこには関係しているのではないかと思われますが、今後の研究の進展に期待したいと思います。

                   
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎もアレルギー疾患の一つとして認識されていますが、最近の研究では、「アレルギー」の部分は、アトピー性皮膚炎の発症の原因として関わっているのではなく、痒みや炎症など「症状の原因」として関わっているだけに過ぎないことが分かってきました。
今回の食物アレルギーの少量ずつ食べる、というやり方自体は、減感作療法として昔から行われてきた治療法の延長線上にあるのですが、病気の原因につながりやすい要因自体はしっかり見極めていくことは大切なのかもしれません。