女性のバストとアレルギーの関係とは?(4)

大田です。昨日の続きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      

かなり前の研究ですが、日光街道周辺の調査で、花粉症の患者は花粉が飛び始める山側よりも、離れた都市部の方が割合が多いことが確認されました。
このことから、アレルギーを引き起こす原因は、花粉そのものではないのではないか、と考えられるようになりました。
そして、通行量の多い日光街道を花粉が通過することで排気ガス中に含まれる化学物質と花粉が結合することが原因であることが分かったのです。

化学物質の影響、というと多くの方がイメージするのは、「農薬」「添加物」といった食品に対する影響ではないでしょうか?
確かに、食品内にも素材の段階、あるいは加工の段階で化学物質に曝露される機会は昔より格段に増えています。しかし、最近では例えば低農薬や自然派の食品など、そうした農薬や化学物質の影響を受けにくい食品、食材も増えてきています。しかし、そうした農薬や添加物の軽減が統計的に、アレルギー症状の大幅な軽減に必ずしもつながっているとはいえない状況です。
なぜなのか?
それは、ヒトが摂取する化学物質の「経路」にあります。

ヒトが化学物質を摂取する経路は主に、「消化器官」と「肺」の二つで、他にも皮膚への付着などがあります。
そして、ヒトが一日に摂取する化学物質の総量のうち、もっとも多いのが、実は「肺」、つまり呼吸器からの摂取で、割合は8割以上です。
消化器官からの摂取は、皮膚や粘膜からの吸収を含めて2割弱ですので、農薬や添加物に気を付けた食事を心がけても、化学物質の摂取そのものを大きく軽減させることは難しい、ということになります。
化学物質の総量を減らすためには、呼気からの吸収を減らすようにしなければなりませんが、今の私たちの社会生活環境は、それをなかなか許してくれません。

昨日も述べたように呼気から吸収される化学物質は、住居内だけでも家具や家電など生活必需品から出ていますし、外気も車や工場からの排気など多くの要因が関係してきます。
また舗装された道路は、車が通ることで削られますが、削られて飛散されたアスファルトも化学物質です。また、消臭剤など臭いに関係するものも化学物質ですし、ヘアカラーやパーマ、合成繊維の下着や人工的に染色された衣類も化学物質を放出します。
防虫スプレーは化学物質そのものですし、衣類や寝具の防腐剤も呼気から吸収される化学物質を放出しています。
おそらく、現状の私たちを取り巻く環境内から化学物質を放出しているものを全て削除した場合には、衣食住そのものが成り立たない、ということになるでしょう。

とはいえ、化学物質を放出するような原因となる発達した文明が果たした役割も大きく、その恩恵も絶大です。
昨日の最後で、今回紹介した女性のバストが大きくなっている、という記事がもし化学物質の影響を受けたものならば深刻と考えられる、という部分は、今の社会環境を否定することができない、という部分があるからです。
調査開始前の女性のバストの大きさが、平均的にどれくらいだったのかは分かりませんが、文献などから推測すれば、江戸時代の女性のバストが一律小さかった、ということはないでしょう。
つまり、ここ10~20年ほどで急激に女性のバストは大きくなった、ということが言えるのです。
そして、バストが大きくなった原因が化学物質(擬似女性ホルモン作用)にあるならば、化学物質によって受ける身体への影響は、静かに深く進行しているのかもしれない、ということです。

では、化学物質の影響は防ぐことは難しいのでしょうか?
明日は最後に対策について考えたいと思います。

                          
おまけ★★★★北のつぶやき

今回の大田さんのブログは、化学物質が主なテーマになっていますが、あとぴナビでは過去に、化学物質とアトピーに関する取材を何度か行っています。
いくつか紹介しますので興味のある方はご覧ください。

●化学物質過敏症とアトピー
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=11

●環境ホルモンとアトピー
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=20

●新築じゃなくてもシックハウス?
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=12