女性のバストとアレルギーの関係とは?(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
アトピー性皮膚炎の原因は、多様なものが考えられますが、従来のアレルギー的な要因に加えて、皮膚機能の低下(バリア機能の低下)も発症原因の一つであることが最近の研究で明らかになりつつあります。
バリア機能の低下やアレルギー的な要因につながる原因は、いくつも考えられますが、最近のアトピー性皮膚炎の増加に対して大きく関わっているのではないか、と考えられているのが環境内に潜む化学物質の問題です。
1960年代以降、世界各地での野生動物の観察結果から、環境中に存在している化学物質が、生体内であたかもホルモンのように作用して内分泌系をかく乱することがあるのではないかと考えられるようになりました。いわゆる「環境ホルモン」の問題です。
環境ホルモンは、体内において擬似ホルモン作用をもたらすことが分かっていますが、その作用は現在、次の5つの問題を抱えると考えられています。

1.内分泌の促進作用
ホルモンの受容体に結合することで、より多くの受容体が働き、内分泌の機能が促進される

2.内分泌の阻害作用
ホルモン受容体に結合、受容体をふさいでしまうことで、本来のホルモンの作用を阻害する

3.内分泌の生合性、代謝を促進、阻害する
ホルモンを分泌する器官に働きかけ、その産生を促進したり阻害することで、本来のホルモンの働きに影響を与える

4.受容体の数を増減させる
ホルモンの受容体を減らしたり増やしたりすることで、ホルモンの働きに影響を与える

5.内分泌の産生量に影響を与える
ホルモンのフィードバックの機能(必要な量のホルモンが産生された場合、新たな産生を止める機能)を阻害することで、過剰なホルモン分泌につながる

                                
ヒトの体を「動かす」指令は、主に神経と内分泌の2系統で指示されています。
神経は、通信手段に例えると電話のようなもので、脳から直接、神経を伝って指令が伝わります。
それに対して内分泌は、手紙のようなもので、血液内を通って指令が届けられます。
電話と手紙で比較すると、内分泌の方が時間的に遅いように感じるかもしれませんが血液が体内を流れる速度は相当なものですので、両方の指令ともに「即時」と考えて構いません。ただ、伝達手段が「電話線(神経)」なのか「郵便(内分泌)」なのか、という違いになります。
そして内分泌がもたらす指令は全身多岐にわたり、例えば、汗や皮脂を分泌させる、という働きももっています。汗と皮脂が乳化することで皮脂膜を形成、自分の体で行うスキンケアの働きを担っていますので、内分泌はスキンケアの役割に深く関わっていることが分かります。
身体の免疫機能も内分泌の強い影響下にあり、内分泌の異常状態は免疫機能の異常状態につながることもあります。

このように、アトピー性皮膚炎にとっては、皮膚のバリア機能、そして免疫機能の両面から内分泌機能には、重要な関係があるのですが、化学物質はこの内分泌機能を乱す「内分泌かくらん物質」として働くことがあります。
先日、内分泌機能の変化が身体の変化に現れているのではないか、と推測される記事がWebで出ていました。

長くなったので、続きは明日にしたいと思います。

                   
おまけ★★★★大田のつぶやき

環境ホルモンの研究で有名なのは、海外でワニがメスの割合が多くなった原因が、湖に放たれた工場からの排水による化学物質の影響、という研究でしょう。
環境ホルモンが女性ホルモン作用が強いことは、さまざまな研究が分かっていますが、明日は、最近の記事を元に考えてみたいと思います。