アトピーの方は笑いとキスが症状に良い?(4)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、今回のテーマの最後の部分になります。
          
          
●笑いと音楽、そしてKISSがアトピーを救う
(2005年1月号あとぴナビ掲載記事)
          
▼母乳を通して子どもに伝わる「笑い」の効果
          
母乳にはレプチンという脂肪細胞から出るホルモンが含まれています。レプチンは、食欲をコントロールしたり、ストレスやアレルギー反応を抑制するはたらきがあります。授乳中に漫才を見てもらった母親の母乳はレプチンが増加し、天気予報を見た母親の母乳には変化がありませんでした。授乳前後で乳児のダニアレルギー反応を検査すると、漫才を見て母親が笑い、その結果レプチンを多く含む母乳を飲んだ子どもは、ダニによるアレルギー反応が軽減されたのです。母親の笑いが子供に伝わったことになります。
これは牛乳では効果がありません。低音殺菌処理の過程でレプチンが失われてしまうからです。また、アトピーの母親の母乳にもレプチンが少ないことがわかっています。
笑うことでストレスが軽減され、その結果母乳中のレプチンが増加していると考えてよいでしょう。一方、母親の笑いはまた、赤ちゃんのアレルギー反応を抑制します。この場合は、純粋に母親の笑いの効果を確認するために、ミルク授乳でしました。母乳だと、上記のレプチンが、笑いで増加するからです。授乳前後で乳児のダニアレルギー反応を検査すると、漫才のテープをイヤホンで聴いて母親が笑った場合に(これだと、赤ちゃんには漫才は聞こえませんので、純粋に母親の笑いの効果が検討できます。)、ダニによるアレルギー反応が軽減されたのです。母親の笑いが子どもに伝わったことになります。
母親がリラックスすることによって、乳児のアトピーは軽減できるのです。
       
▼心と体を癒すことがアトピー改善に効果がある
      
アレルギー反応を軽減する効果があった笑い、音楽、キスにはある共通点があります。
ユーモアや笑いなどで生活を楽しくする、リラックスできる音楽を聴くことでストレスを軽減させる、豊かな情緒やキスによる愛情表現などの触れ合いなどは、すべてギスギスした現代社会から失われつつあるものだということです。さまざまなストレス、つらい治療によるイライラ、かゆみによる不眠、食生活の乱れ……。これらは普段の生活からリラックスできる時間を奪ってしまいます。また、パソコンやテレビゲームもストレスを増加させアレルギー反応を増強させるということもわかっています。
食生活や睡眠などの生活改善は基本ですが、笑い、音楽、大好きなパートナーとの時間を楽しみ、心と体をリラックスさせることが、アトピー改善にとても大切なことなのです。
            
            
今回取り上げた「笑い」「音楽」「キス」は、先週、ショウゴさんが紹介したストレスを解消する方法に、いずれも紹介されていました。
症状が辛いときに、こうした「余裕」を持つことはなかなかに困難かもしれません。
しかし、これらを生活の中に取り入れることができるかどうかで、症状の経過に影響が現れるのであれば、ぜひ、取り入れる努力をしてみてはいかがでしょうか?

                     
おまけ★★★★北のつぶやき

今回紹介した特集記事には、各エビデンスのデータが、グラフなどで掲載されています。
電子版でご覧いただけますので、興味のある方はご覧ください。

●電子版あとぴナビ
http://www.atopinavi.com/eb/200501_navi/index.html