アトピーの方は笑いとキスが症状に良い?(2)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きで、笑いの後半部分です。
          
          
●笑いと音楽、そしてKISSがアトピーを救う
(2005年1月号あとぴナビ掲載記事)
      
        
▼笑えるようになるとアトピーも改善していく
       
笑うことでアレルギー反応が減少し、それがアトピー改善につながることは、診療の現場でも結果として現れています。下の表1と2は、アトピー性皮膚炎の患者さん237人を12週間チェックして、外来診療時などに患者さんが自発的に笑った場面などについて調査したものです。
実際に、長い間アトピーに悩んでいた60代の女性が、ステロイドを用いた治療を続けていましたが、結局アトピーは治らず、重い症状で悩んでいたと言います。木俣先生の診療方針を知り、症状のために電車やバスには乗れないから、着の身着のままタクシーを利用して、当然お化粧もせずやってきたのです。それほど彼女の心は押しつぶされそうに辛いものでした。もちろん、診察中は笑顔など見せてくれません。
そんな彼女が治療を始め、ステロイドのリバウンドを超えると少しずつ症状が軽くなり、症状の改善とともに、表情が変わってきました。ときどき笑顔を見せるようになり、おしゃれにも気を遣うようになりました。そして症状が消えてくると、ついにニコニコと笑い出し、ルージュをひいてやってくるようになったそうです。
アトピーが改善されてくると患者さんの顔に笑顔が浮かぶようになり、笑顔が浮かぶようになると症状もどんどんよくなっていくのです。
         
▼『モダンタイムス』、ミスター・ビーンの笑いの効果
         
笑いがアレルギー反応にどう影響するかを、調べた実験があります。アレルギー反応がある人に、チャップリンの映画『モダン・タイムス』とミスター・ビーンの『ザ・ベスト・ビッツ・オブ・ミスター・ビーン(The BestBits of Mr.Bean)』を見てもらい、アレルギー反応の変化のようすを、プリックテスト(※)で調べた結果が表③のデータです。この調査は、ダニ、スギ花粉、猫毛、ヒスタミンなどのアレルギー反応が、コメディー映画を見た後でどのように変化したかを調査したものです。
『モダン・タイムス』を観た後のほとんどの場合でアレルギー反応が減少しました。同時に行った聞き取り調査では、アレルギー反応だけではなくかゆみも減少するという結果が出ました。また『ザ・ベスト・ビッツ・オブ・ミスター・ビーン』でも、同様な効果がありました(表④)。笑った回数が多いほど大きな改善が見られました。
しかし、残念ながら、笑いによってアレルギー反応が軽減される効果は、3~4時間程度しか持続しません。
でも、アトピー改善には笑いも大切だということさえわかれば、あとは難しいことではないでしょう。コメディ映画を見ることだけが笑いではありませんよね。友人とのおしゃべり、家族との食事、食後の団らんの時間、テレビを見たり漫画を読んだりするときにも、笑いは見つけられるのではありませんか? 
笑うことがアレルギー反応を軽減するのですから、さっそく今からでも、楽しいことを考えてみましょう。たとえその効果が数時間しかなくても、それが、積み重なって笑いの効果は長く続くのです。それがアトピー改善の第一歩になると思うだけで、楽しくなってきませんか?
               
             
まず、笑いとアレルギーの関係の部分の記事を紹介しました。
明日は、音楽とキスとアレルギーの関係について紹介します。

                          
おまけ★★★★大田のつぶやき

実際に、あとぴナビ会員の方を見ていても、症状の変化と「表情の変化」には、確かに相関関係が伺えます。
症状が良くなってきたから表情が良くなったのか、表情が良くなってきたことが症状に良い影響を与えたのか、おそらくは両者がうまく噛み合ったのだと思いますが、いずれにしても、笑いの場を意識的に設けれるかどうかは、病気を癒していく上では大きなポイントなのかもしれませんね。