医師は病気を治せるのか?(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

               
一般の方にとって、病院とは病気に罹った場合に利用する場所で、「病気を治してくれるところ」という認識が強いのではないでしょうか?
本質的な意味合いとして考えれば、「病院は病気を治してくれるところ」という見方で大きく間違ってはいないのですが、病気が治るための「過程」を考えると正しいとは言えません。
先日、Webで興味深い話題の記事を見つけました。
        
         
●くわばたりえが猛批判した医師の発言「100%病気を治せるわけではない」
http://news.livedoor.com/article/detail/13036882/
          
8日放送の「好きか嫌いか言う時間」(TBS系)で、お笑いコンビ・クワバタオハラのくわばたりえが、医師の「病院は100%治せるわけではない」という発言を、猛烈に批判した。
番組では、客からのクレームに翻弄される病院関係者がスタジオで激論を交わした。その中で「(病気が)治らないなら治療費を返せ」といった、患者からのクレームが紹介される。
これに、スタジオゲストで医師の大竹真一郎氏は、医師と患者の契約は「必ず(病気を)良くするものではない」とし「最善を尽くして診療に当たる」というのが契約だと、お互いの立場を明確にした。
この発言を受け、くわばたは、病院は100%病気を治せるわけではないといった大竹氏の言葉に噛み付いたのだ。くわばたは「それを病院が言ったらアカンちゃうの?って思うんですけどね」と非難を込めて怒りを露わにした。
しかし、大竹氏は「違います。人間の体の病気っていうのは、絶対に誰でも治せるものではない」「そんな傲慢な(ことを言う)医者の方がダメです」と反論してみせる。
坂上忍やほかの出演者が大竹氏の主張に与すると、くわばたは負けじと「ないかもしれへんけど!」と語気を強めて「『一生懸命頑張ります』みたいな(ことを医者が言ってもいい)」と、患者は専門家の診断をしっかりと仰ぎたいのだと訴えていた。
なお、大竹氏は「100%尽くします」は約束できるが「100%治します」と、結果を問われるのは無理だと補足説明している。
        
       
皆さんは、この記事を読んで、どちらの意見に耳を傾けますか?
患者側の意見はともかく、医師側は、「病院が100%治せる病気は一つもない」ことを重々承知しています。
なぜなら、体を癒すのは、自らの体が持つ自然治癒力しかないからです。
どんな些細な怪我や感染症であっても、自然治癒力が働かない状況下であれば、その怪我や感染症が治癒することはありません。
転んで擦りむいた膝が、元の肌状態の戻るのは、細胞が再生する機能が働いているからです。風邪に罹患して治るのは、体の免疫力が風邪のウィルスを退治しているからです。
手術や薬、ありとあらゆる医療行為、その全ては、患者自身が持つ自然治癒力を、「いかに上手にサポートするのか」という手法にすぎない、ということです。

しかし、ここで一つだけ注意が必要なのは、「サポート内容」の選択肢は医師にゆだねられていることが多い、ということです。
「上手なサポート」を行う医師もいれば、「下手なサポート」しか行えない医師もいます。
もちろん、ほとんどの医師は「上手なサポート」を行ってくれることは確かです。しかし、そこで行う「上手なサポート」とは、いくつかの前提条件が必要になります。
法律的な面もありますし、あるいは体制的な面もあるでしょう。中には「体面」の問題が関係することもあります。

少し長くなるので、詳しくは、明日に続けたいと思います。

                
おまけ★★★★大田のつぶやき

医師が行うサポートは、基本的に「上手なサポート」の中で選ばれることになり、「下手なサポート」が選ばれるケースは、稀だといってよいでしょう。
もちろん医師も「人間」ですので、間違いがないとは言えませんが、故意でもなければ、間違いが頻繁に起きる、ということでもありません。
ただ、上手なサポートとは、医師自身の治療の経験が積み重なることで得られる部分も多く、Aという医師とBという医師で、「上手なサポート」の中身が違うことはあり得ますし、そのサポートの違いが、治癒に至る道筋に影響を与えることもあり得ます。
その違いを患者側が判断することは難しいわけですが、少なくとも治癒の主体そのものは医師側ではなく患者側にあることは忘れないようにしたいものです。