【閑話休題】思春期の起立性障害とは?

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日もWebから見つけた記事を紹介するね。
           
         
●春になると発症する思春期の「起立性調節障害」とは?朝起きられない、立っていると気分が悪くなる
http://healthpress.jp/2017/04/post-2935.html
            
この間まで幼稚園や小学校に通っていた子供たちが、桜吹雪舞う校門を潜ったとたんに、お兄ちゃん、お姉ちゃんっぽくなっていく。進級するという人生のイニシエーション(通過儀礼)の賜物だろうか? あどけなさ無邪気さが少しずつ姿を変え、影を潜めるのは寂しいような嬉しいような……。親なら誰もが感じる感慨だろうか?
ところが、思春期の「子供の朝」に異変が起きている。
朝起きられない。朝ご飯が食べられない。全身の倦怠感や失神発作がある。立ち上がったり、階段を上ったりすると、動悸や頭痛が止まない。イライラして集中力が続かない。顔色が青白い。乗り物酔いしやすい。学校に行かない。不登校になる。夜になかなか寝つけない……。
4月から6月頃の季節の変わり目によく見られるこの症状は「起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)」と呼ばれる。あなたに思春期の子供がいるなら、この記事をよく読んで、子供を見守りながら、対策を立ててほしい。
          
▼小学生の5%、中学生の10%に頻発する起立性調節障害は女子に多い!
          
まずは起立性調節障害Support Groupによる885名の小・中学生を対象にしたアンケート調査のデータを見よう。
       
「朝起きが悪く午前中の調子が悪い」=小学生は約45%/中学生は約60%。
「立ちくらみや目まいがある」=小学生は約25%/中学生は約45%。
「立っていると気分が悪くなる」=小学3~4年生は約10%/中学2年生は約30%
          
また、日本学校保健会が実施した「児童生徒の健康状態サーベイランス」による調査では、中・高校生の起立性調節障害は、男子より女子のほうが多く、増加傾向があることが分かった。
さらに「小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン」の作成に携わった数間紀夫氏(西部総合病院小児科部長)によれば、小学生のおよそ5%、中学生のおよそ10%が起立性調節障害の症状を訴えている(「朝日新聞」2017年4月7日)。
日本では1955(昭和30)年頃から研究が始まった。長期間の宇宙飛行から地球に帰還した宇宙飛行士は起立耐性が悪くなったことから、欧米でも起立不耐性(Orthostatic Intolerance)と呼んで研究が進んでいる。
            
▼交感神経が働かず、循環血液量が減少!血圧が低下し頻脈と脳貧血に陥る
            
なぜ起立性調節障害は、思春期に起こりやすいのだろう?
人が起立すると、血液は重力のために下半身に移動するので、血液の重力によって動脈と静脈の血管腔が拡張し、下半身に血液が貯留するため、心臓に還る循環血液量が減少し、血圧が低下する。だが、健常者なら、交感神経からノルアドレナリンが分泌され、動脈と静脈の血管腔が収縮するため、心臓に還る循環血液量が維持され、血圧は低下しない。
一方、起立性調節障害は、起立直後に活発化する交感神経が作動せず、心臓に還る循環血液量が減少し、血圧が低下したままの状態になる。その結果、心臓は血圧を維持するために心拍数を増加させて頻脈を起し、脳の血液循環が悪化するため、脳貧血(失神前状態)に陥る。
このように起立性調節障害は、思春期に特有の自律神経機能の失調障害だ。感受性が強く、ストレスに過敏な思春期は、子供から大人へ心身が急変するので、心身のバランスが乱れやすい。教師や学校への不信感、学校でのいじめ、友人との葛藤、部活動の顧問との軋轢、家庭問題のトラブル、受験・進学の悩み、性の悩みなども追い打ちをかける。
起立性調節障害は、交感神経が高まる午前中に症状が悪化しやすく、温暖になって血管が開き、血圧調節が難しい春に多発しやすいことも特徴だ。
             
▼思春期に特有の自律神経の失調は思春期を過ぎれば改善する
             
対策はあるだろうか?
起立性調節障害の子供は、朝に起きられずに横になったままゴロゴロしている。だが、午後になると掌を返したように元気になる。夜遅くまでテレビを観たり、ゲームで遊んだりする。親なら「学校にも行かずに、怠けている」「夜更かしするから、起きられない」などと叱りたくなる。
しかし、繰り返すが、起立性調節障害は思春期に特有の生理的反応(自律神経機能の失調)なので、思春期を過ぎれば症状は改善することが多い。「仮病」「怠け者」「夜更かし」と決めつけないようにしたい。
たとえば、朝起きたら日光を浴びる、軽い散歩やジョギングをする、買物や家事を手伝う、偏食に注意する、気温の暑い場所は避け、水や塩分をやや多めに摂るなど、規則正しい生活を続けることが何よりの得策だ。
ただ、症状が重く、改善しにくいと判断した時は、小児科医に相談し、診断・治療を受けてほしい。副作用が少なく、血圧を上げる薬剤を使う薬物治療もある。治療を受け、血圧がコントロールできても、腹痛や頭痛などの症状が続けば、潰瘍性大腸炎や脳腫瘍などが疑われたり、不安障害(過剰不安、回避性障害、パニック障害など)、うつ病につながる場合もあるので要注意だ。
とにもかくにも、喉元過ぎれば何とやら。起立性調節障害は、自律神経の働きがアンバランスになった状態だと家族がよく認識し、焦らず・慌てず・諦めず、長い目で子供を見守ってほしい。
                   
              
「5月病」という言葉があるけれど、時期や年齢によって、心身の両面に影響が出やすい時期ってあるよね。
そういった中で、特に自律神経失調症は、不定愁訴症候群とも呼ばれているように、明確な病気とすぐには認識されないことも多いから、特に子どもの場合は、周囲の大人も、その行動が「異常状態」の可能性があることを、見落とさないように気をつけなければならないだろうね。
記事にも書かれているように、思春期が過ぎれば改善することが多いわけだから、正しく判断すれば、あとの対応も随分違ってくることになると思うんだ。
病気って、難しい部分は多いけど、情報は正しくたくさん把握しておいた方が良いのかもね。

                           
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の症状で夜が眠れない日が続くと、子どもの場合でも、今回の記事に似た症状に現れることがあります。
それが、眠れないせいなのか、あるいは記事にあるような自律神経の失調からもたらされているのか、医師でも上手く判断できないこともあるでしょう。
難しい部分ですが、心療内科など、複合的な科をまたいだ診断を行ってくれる科もありますので、必要なところで診てもらうことを忘れないようにしましょう。