人工甘味料でダイエットは危険?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
アトピー性皮膚炎の方で、カロリー摂取を気にしてダイエット飲料などを利用している方が時々います。
しかし、使われている人工甘味料に対するリスクの警鐘がアメリカの研究であったので紹介しましょう。
           
            
●ダイエット飲料、摂取で脳の健康リスク増大か 米研究
http://www.cnn.co.jp/fringe/35100153.html
         
(CNN) 人工甘味料を使ったダイエットソーダなどの清涼飲料水を飲んでいた人は、脳卒中や認知症を発症する確率が高いという調査結果が20日、米心臓協会の学会誌「ストローク」に掲載された。ただし因果関係は立証できておらず、業界団体は反発している。
一方、糖分の多い飲料でも、人工甘味料を使わない清涼飲料水やフルーツジュースなどでは、脳卒中や認知症のリスクが増大する傾向はみられなかった。
調査はボストン大学医学校の研究チームが米マサチューセッツ州フレミンガムに住む45歳以上の2888人と、60歳以上の1484人を対象に実施し、1991~2001年にかけて糖分の多い飲料水と人工甘味料入りの飲料水を摂取した量を調査。このデータと比較して、45歳以上のグループでは以後10年間の脳卒中の発症率を調べ、60歳以上のグループでは認知症の発症率を調べた。
その結果、人口甘味料入りの清涼飲料水を1日1回の頻度で飲んでいた人は、そうでない人に比べて、虚血性脳梗塞を発症する確率がほぼ3倍に上ることが分かった。
同様に、認知症と診断される確率もほぼ3倍に上っていた。
人工甘味料入り飲料の摂取頻度が週に1~6回だった人の場合、虚血性脳梗塞の発症率は2.6倍だったものの、認知症については人工甘味料入り飲料を飲まなかった人と変わらなかった。
この結果についてボストン大学の研究者は、「消費者が情報に基づいて選択できるよう、ダイエット飲料が健康に及ぼす影響についてはさらに研究を進める必要がある」と解説している。
これに対し米飲料業界団体は、低カロリーの甘味料については世界各国の政府機関が安全性を保証していると強調する声明を発表した。
      
        
記事は、人工甘味料の摂取量と脳卒中や認知症の発症率を調べた結果、人工甘味料の清涼飲料水を1日1回の頻度で飲んでいた人は、そうでないヒトと比べて3倍だったことがわかったとあります。
もっとも、この人工甘味料と脳卒中や認知症の発症が高いことに対する因果関係は立証されていないようで、人工甘味料を使用する業界団体が反発している、とありますが、消費者の立場からすれば、リスクがないことについて「世界各国の政府機関が安全性を保証している」という声明だけでは、今回の記事が誤りであることを「逆に立証」しているとは言えない、ということになるでしょう。
アトピー性皮膚炎に対するステロイド剤の使用なども、似た傾向が見られますが、使用する側(医師側、業界側)は、リスク評価を患者側が実感しているよりも「軽く」見ているように思います。
もちろん、統計上、10人に使用して9人が大丈夫、1人がリスクを負う、とした場合、公益性も考えて、そのリスク評価を低く判定することもあり得るのかもしれませんが、少なくとも、それを「実際に使用る側」からすれば、使用するかどうかの判断は医師側から強制されるのではなく、患者側が判断できるような仕組みづくりも必要になってくるのではないでしょうか?

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎とは直接関係ありませんが、認知症の問題は、最近、ニュースや報道番組などでも、たびたび見かけるようになりました。
先日も朝の報道番組で、「老老介護」の問題が「認認介護」の問題に進みつつある、という特集を放映していました。
老人が老人を介護する「老老介護」が、認知症患者が認知症患者を介護する「認認介護」が静かに広がりつつある、という内容でした。
もし、人工甘味料の摂取が認知症患者の発生率を本当に3倍に撥ね上げている場合、最近の飲料水に使用されている人工甘味料の頻度から考えると、深刻な問題は「今」ではなく10年、20年後の「先」に現れ、そしてもしそれが現実の問題となった場合、人口減少が確実と考えられている日本の将来の中で、現在ですらすでに500万人以上、そして8年後の2025年には700万人と推定している認知症患者数は、さらに倍近い患者数になる恐れがあることを指摘する研究者もいるようです。
実際に、人工甘味料がどのような影響があるのかは、これからの研究を待つしかないのかもしれませんが、実際に「リスク」の恐れがある以上、自分に関わる問題として考えて置くべきなのかもしれません。