食べ過ぎは、なぜアトピーに良くないのか?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

              
昨日の続きです。

まず、最初に、コルチゾールがアトピー性皮膚炎に、どのように関係しているのかを簡単に説明しましょう。
ホルモンの働きとは主にメインの働きである「生理作用」とサブの働きである「薬理作用」の2つの作用に分かれます。
コルチゾールのもっとも重要な役割(生理作用)は、「糖類代謝ホルモン」の名前の通り、体内の糖質代謝に関わる働きと、そして抗ストレスホルモンとしての働きです。
副腎を失った場合、生命に危険が生じると言われているのは肉体的(痛みや衝撃だけでなく、寒さや暑さなども)、精神的ストレスに対応ができなくなるため、とも言われています。
そして、アトピー性皮膚炎に対して必要な抗炎症の働きは「薬理作用」です。
ホルモンは、まず生理作用を主に優先する働きがありますので、生理作用にコルチゾールが多く使われている場合、薬理作用としての抗炎症の働きが弱くなると言われていて、これがストレスにより痒みが増す一つの理由と考えられています。

そして、今回の記事を紹介した本題です。

アトピー性皮膚炎の方の場合、過食により症状が悪化するケースがあります。
これは、脂質や糖質の過剰摂取が、皮膚の代謝を妨げたり、あるいは、脂質の抗酸化による炎症、そして生理作用である糖質代謝に優先してコルチゾールが使われてしまうため、とも言われていますが、食欲増進にストレスが関わっているのであれば、記事を読む限り、コルチゾールの消費は二重に促進されている(食欲増進によりコルチゾールの産生が過剰になっていることから)ことが考えられます。

状態が悪い時期、痒みがあるからストレスが増え、そのため食欲が増加することでさらに痒みが悪化する、といった悪循環を抱えた経験のある方も多いのではないでしょうか?
問題は、では「食べなければ痒みは改善するのか」ということです。
仮に「食べないことによるストレス」を度外視したとしても、適切な食事の摂取を行わないことは、かえってアトピー性皮膚炎に対して悪影響を与えることになります。
なぜなら、状態が悪化したアトピー性皮膚炎の場合、そこに「伴っている」のは、皮膚のバリア機能の低下、ということがあるからです。
掻き壊しが生じた皮膚の「修復」には、タンパク質など必要な要因があり、それらは外部からの摂取でしか補うことができません。

では、どういった食事を考えていけばよいのでしょうか?
詳しくは、明日説明しましょう。

                 
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎と食事の関係は、アレルゲンなども関係しますが、同時に、こうした「量」の問題も影響があるようです。
ただ、「量」の問題は、行動によって必要な摂取量が個々人により異なるため、一定の数値で表すことが困難です。
自分とって、どういった食事が良いのかは、しっかり考えていくことは大切でしょう。