食べ過ぎは、なぜアトピーに良くないのか?(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
痒みにつながる炎症を体が自身がコントロールしているのは、主に副腎皮質ホルモンの働きによります。
副腎皮質ホルモンは、腎臓の上にある副腎から放出されるホルモンで、糖質代謝ホルモン、塩類代謝ホルモン、そして性ホルモンと、3つのホルモンを主に産生しています。
炎症を強く抑える働きがあるのは、この3つのホルモンの中で糖質代謝ホルモン(コルチゾール)になりますが、関連する研究記事がWebに出ていましたので、紹介しましょう。
          
         
●「ストレス太り」の原因が判明! 脳内ホルモンの過剰分泌で「食欲」が止まらない!
http://healthpress.jp/2017/03/post-2874.html
          
日に日に春の気配が近づき、コートを脱ぐ季節がやってきたときには、にわかに自分のボディラインが気になり出すもの。そこで「冬に丸くなったカラダを何とかしなければ」とダイエットを試みるが、なかなか痩せられない――。
そんな人は、もしかすると仕事や私生活でストレスが溜まってはいないだろうか? 以前から「ストレス太り」「イライラ食い」などとはよく言われているが、ネガティブな気持ちを抱えた生活を送っていると、本当に肥満のリスクがアップすることが、最新の研究で明らかになった。
        
▼ストレスホルモンと肥満の関係が明らかに
    
この報告は英ロンドン大学のAndrew Steptoe氏らの研究グループによるもので、その論文は専門誌『Obesity』(2月23日付)に掲載された。
研究グループがターゲットにしたのは、ストレスホルモンの一種である「コルチゾール」。コルチゾールは副腎皮質で作られる基本的なホルモンで、危険を感じたときに「闘争」もしくは「逃走」の反応を引き起こすものだ。
つまりコルチゾールは、ヒトがストレスから自分を守るための重要なホルモンだが、持続的にストレスを感じると分泌が過剰になっていく。そして慢性的に高レベルになると、抑うつや体重増加などにつながるとされている。
今回、Steptoe氏らは、54歳以上の英国成人2500人超を対象に、最も頭皮に近い部分の毛髪を2cm採取し、コルチゾール値を調べた。この数値は、過去2カ月間に蓄積されたコルチゾールの量を反映しているという。
そして、データを解析した結果、コルチゾール値は脂肪の増加や肥満と相関関係があることが明らかになった。コルチゾール値が高い対象者は体重が重く、胴囲も大きい傾向があり(男性102cm以上・女性88cm以上)、BMI(ボディマス指数)も高く、体脂肪量も多くなった。
またコルチゾール値の高さは、過去4年以上の継続的な肥満度の高さとも関連していたという。
このコルチゾール値と肥満との関連性は男女ともに見られ、年齢による差もなかった。ただし、今回の対象者は比較的高齢であったため、もっと若い人では同じ結果にならない可能性もあると、研究者は付け加えている。
        
▼我慢のしすぎはかえって太る?
       
コルチゾールが過剰に分泌されると、なぜ肥満を招きやすいのか?
コルチゾールには、脳内ホルモンのセロトニンを低下させる作用がある。そして、セロトニンには食欲を抑える作用がある。そのため、コルチゾールが過剰に分泌されると、逆に食欲に歯止めがかかりにくくなりという仕組みだ。
また、インスリンの働きも低下させるため、血糖値を下げるために通常より多くのインスリンが分泌されるようになる。インスリンは脂肪の蓄積に働くため、過剰分泌によって食べたものが体脂肪として蓄えられやすくなるのだ。
今回の研究では、コルチゾールの多量分泌と体重増加・肥満リスクには明確な関連性があることが示されたものの、どちらが先に生じたかの因果関係まではわかっていない。
しかし、確実にダイエットを成功させたいなら、精神面の健康に配慮し、自分なりの健康的なストレス発散方法を見つけるなりして、なるべくストレスを溜めない生活を心がけるべきだろう。
ビタミンCが豊富な果物や、DHAを多く含む青魚、ダークチョコレートなど、 ストレスを抑えてリラックスできるといわれる食品を取り入れてみるのもいいかもしれない。無理なダイエットでストレスを溜めては、本末転倒というものである。
    
       
今回の記事は主に、コルチゾールがストレスに対応するためのものとして紹介されていますが、アトピー性皮膚炎の方は、「痒み」に関わる部分もあります。
続きは明日にしたいと思います。

                           
おまけ★★★★東のつぶやき

ストレスが、生体にいろいろな影響を与えることは知られていますが、その理由について研究が進むことは、いろいろな方面に役立ちます。
コルチゾールの多量分泌と、体重増加・肥満リスクのどちらが先に生じたのか因果関係はわかっていないようですが、このあたりも今後研究が進むとよいですね。