花粉症と豆乳の注意したい関係とは?(2)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、昨日の続きです。

昨日の記事を読むと、アトピー性皮膚炎や花粉症など、アレルギー症状を有する疾患患者の場合、豆乳の摂取により、「口腔(こうくう)アレルギー症候群」の症状が現れることがあるようです。
この「口腔アレルギー症候群」は、大豆に対する一般的な食物アレルギーとは違うようです。
大豆に含まれているグリエム4と呼ばれるアレルゲンが、カバノキ科花粉のアレルゲン(タンパク質)と似ているため、花粉症患者に、この症状が出やすいようです。
そして、アトピー性皮膚炎の方で花粉症を併発している方も同様のことが言えます。

やっかいなのは、昨日のおまけで大田さんが書いていたように、大豆を加熱したかどうかによって、この「口腔アレルギー症候群」の症状が現れるかどうかが違ってくる、というところでしょう。
アレルゲンとして認識されやすい大豆に含まれるグリエム4というタンパク質は、加熱されることで低分子に変わり、認識されやすくなるようです。
では、どれくらいの加熱であれば良いのか?
例えば、豆腐を生で食べると症状が出ても、湯豆腐でしっかり煮込めば大丈夫、でも煮込む時間が短いとやはり症状が現れる、という可能性もあります。

記事を読む限り、このアレルゲン反応は、即時型の反応を示しているようです。
花粉症の場合には、同様に即時型の反応を示すことが多いのですが(鼻腔に花粉が付着することで、すぐに症状が現れる、など)、アトピー性皮膚炎の場合は、即時型の反応と遅延型の反応の両者が関係しています。
花粉症の症状を有しないアトピー性皮膚炎の人は、今回の「口腔アレルギー症候群」の症状は見られないのかもしれませんが、タンパク質の分子の大きさにより、アレルギー反応の有無が違ってくる、というのは覚えておいた方が良いかもしれません。

良く似た例でいえば、魚を「刺身」で摂取するのと「焼き魚」「煮魚」など加熱した形で摂取するのとでは、「刺身」の方がアレルギー症状が見られやすい傾向があることは、かなり昔からわかっていました。
これも、アレルゲン自体は違うのでしょうが、高分子のアレルゲンを認識しやすいことで生じるものと思われます。

したがって、アトピー性皮膚炎の方で、現在、状態が悪い人の場合、目に見えないこうしたアレルゲンの影響を避けるためには、なるべく食材は加熱してから食した方が「無難」なのかもしれません。
もちろん、こうした影響は、全てのアトピー性皮膚炎の方に共通して現れる、ということではなく、あくまで一部の方が対象となると思うのですが、今後、研究が進んで、どういった食事がどういった加工方法を行うことでアレルゲンの特性を失うのかが、解明されるまでは、基本的な食生活は「加熱」をベースに考えた方が良いように思いますので注意しましょう。

                            

おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の場合、アレルギーが症状に関わっていても、病気の原因として関わっていないケースがある。
いわゆる皮膚機能の低下から、体内のIgEを増強させ、アレルギーが現れるようになるケースじゃな。
今回の「口腔アレルギー症候群」は、説明の中にあったようにどちらかというと即時型の反応を示しておるから、アトピー性皮膚炎の症状に直接関わることはないかもしれんが、免疫反応の「傾向」をアレルギーの方を強めたことになることは確かじゃろう。
今回の記事は、覚えておくと良いかもしれんの。