【閑話休題】抗菌薬を減らすと耐性菌が減った?

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
今後、耐性菌が深刻な問題となるかもしれない、ということは世界の研究者が警告しているみたいだけど、この耐性菌についての記事がWebであったので紹介するね。
        
        
●養豚場での抗菌薬を減らすと耐性菌(MRSA)が減った! 
https://medley.life/news/item/55798041fecd1bf7004d9538
        
抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌がさまざまな場面で問題になっています。セファロスポリン系抗菌薬が効かなくなったMRSAは代表的な耐性菌です。耐性菌は抗菌薬の不適切な使用によって生まれると考えられ、家畜に感染予防の狙いで与えられる抗菌薬が問題視されてきました。オランダの養豚場で行われた追跡調査から、抗菌薬の使用量が減るにともなってMRSAの頻度が減る相関があったことが報告されました。
   
◆オランダの2011年から2013年の状況

研究班は次のように調査を行いました。
2011年から2013年にかけて、家畜関連MRSAの蔓延抑制を目的とした18か月の縦断研究が、オランダの36か所の養豚場で行われた。
2011年から2013年の間の18か月の間、36か所の養豚場で、抗菌薬の使用量とMRSAが現れる頻度を調べました。
         
◆抗菌薬が減るとMRSAも減った
       
調査から次の結果が得られました。
6か月ごとの評価によって、豚にMRSAが見つかる頻度はわずかに減少し、豚農家とその家族にMRSAが見つかる頻度は安定していたことが示された。抗菌薬の使用量を、豚1頭あたりに日々与えられる抗菌薬の年間使用量によって表すと、研究期間に44%の減少が見られ、豚にMRSAが見つかる頻度の減少と関連していた。豚のMRSA感染率はセファロスポリン系抗菌薬を使っていた養豚場で有意に高かった。
調査期間のうちに、豚からMRSAが見つかる頻度は減少していました。抗菌薬の使用量は全体として44%減少していました。抗菌薬の使用量減少とMRSAの減少は関連していました。豚にセファロスポリン系抗菌薬を使っていた養豚場では、豚からMRSAが見つかる頻度が高くなっていました。
          
耐性菌の治療に使える抗菌薬は限られ、しかも新しい薬剤が登場するごとに、その薬に対する耐性菌が現れます。普通の薬で治療できない耐性菌は、特に感染しやすい状態の人、体力が落ちている人、高度な医療にアクセスしにくい環境に対しては脅威となります。耐性菌対策のため、感染と抗菌薬使用に関わるあらゆる場面の検証が求められています。
             
         
耐性菌とは、抗菌薬や抗生物質に対して菌などが「生き延びるために」構造を変える、つまり薬に対しての「対抗策」の結果とも言えるから、薬の使用が減れば、対抗策を講じる必要がない=耐性菌となる必要もない、ということだと思うね。
当たり前、といえば当たり前なんだけど、必要に迫られて使用する、あるいは使用しなければならない薬が、他の深刻な問題を抱えこむ恐れが常にある、というのは、難しい問題だよね。
ただ、薬を使用するから耐性菌が生まれることは確かなんだから、より問題を深刻化させないために、薬以外の代替法を考えることも、場合によっては必要になってくるのかもね。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方も、MRSAは実際に罹患するケースもありますから、注意は必要でしょう。
一般的には「院内感染」というイメージが多いかもしれませんが、実際には、薬を常に使用しているから病院内では耐性菌の問題が発生しやすい、というだけであり、家庭においても、薬を使用している以上、そのリスクは常にあるわけです。
最近では、アトピー性皮膚炎に対しても、いったん症状が良くなってからもステロイド剤などを一定期間使い続ける「プロアクティブ療法」を推奨する医師がいます。
しかし、この効果が薬の「成分」によるものなのか、薬の基材として使われているワセリンなど保湿剤の成分によるスキンケア効果によるものなのかは、エビデンスとして検証されてはいません。
また、実際、プロアクティブ療法を行っていたあとぴナビ会員の方で、季節の変わり目をきっかけに、一気にステロイド剤のリバウンド症状が見られた、というケースもあります。
薬の使用が必要な場合は確かにあるのですが、「絶対に必要」なケースかどうかは、しっかり見極めていく必要があるでしょう。