2017年1月号特集「1月にお肌状態をアップさせるためのアトピーケアとは?」(2)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
昨日は、保水の部分を説明しました。
今日は保湿と保護の部分です。
          
         
●1月にお肌状態をアップさせるためのアトピーケアとは?
(2017年1月号 電子版記事より)
        
▼角質層に与えた水分を逃さない「保湿」をプラス
しっかり保水ができたところで、次に必要なのは、与えた水分の蒸散を抑えるための「保湿」です。
大気が乾燥状態にあると、角質層の水分は少しずつ、自然蒸散していきます。
せっかく十分な水分を与えても、そのまま放置していると、やがて角質層は水分不足の状態に戻ってしまいます。
自然蒸散自体は完全に防ぐことは難しいので、蒸散量を「減らす」ためのケアを考えることも大切です。
基本は、「油分」で皮膜を作る感じをイメージしてケアを行いましょう。
具体的なスキンケアのアイテムとしては、オイル系アイテムです。あるいは油分を乳化させて閉じ込めたクリーム状のアイテムでも良いでしょう。
         
▼保湿は、一定時間で塗り直しを
保水と違い、保湿は「カバー」の役割ができれば良いので、何度も繰り返して重ね塗りを行う必要はありません。必要な量を一度だけ塗れば良いでしょう。
ただ、衣類との接触などにより、少しずつオイル分は剥がれていきます。
そこで、スキンケア後に時間が経って乾燥を感じてきた場合には、一定時間で「塗り直し」を行うようにしましょう。
「保水は重ね塗り」そして「保湿は塗り直し」が基本と考えましょう。
具体的な塗り直しの時間は、お肌の状態、生活環境、使用したスキンケアアイテムにより異なるため、目安が示しにくいのですが、目安として言うならば、自分の感覚としてスキンケア後に乾燥を感じる時間を計っておいて、乾燥を感じる前に塗り直しを行うと良いでしょう。
           
▼ダメージが強い肌には「保護」を
アトピー性皮膚炎の方で、長期のステロイド剤連用や繰り返しの掻き壊しなどによるダメージから肌が固く厚くなっている状況で、乾燥状態が強くなると、割れ目が深いひび割れた状態になることがあります。
こうしたダメージが強い肌は、角質層そのものが断裂した状態のため、通常の保水、保湿ケアだけでは、バリア機能を補うことが難しくなってきます。
そこで、固形のオイルアイテムなどを使った「保護」を行うことが必要になることもあります。
もちろん、保護の前に、少しでも角質層の「バリア機能を回復」させるために、保水ケアと保湿ケアは行う必要があります。
このようなバリア機能が著しく低下した肌状態では、夏場に多くみられる感染症の対策も同時に行うことが必要になることもあります。
往々にして、深いひび割れがある場合、オイル系アイテムのみしか使用しないケースが多いのですが、コットンなどを使った間接的な水分補給など、工夫することは可能です。
強いダメージでお悩みの方は、アトピー相談室までご相談ください。
            
         
冬の時期は、保湿も保水と同様に大切です。
せっかく角質層にしっかり水分を与えても、その蒸散を防ぐ方法を施さなければ、乾燥状態になりやすいからです。
乾燥時期は、保水とセットで保湿も行うように気をつけましょう。
明日は、入浴について考えます。

                    
おまけ★★★★博士のつぶやき

乾燥状態が強い方の場合、保湿だけでは「足りない」ことがある。
特にV字欠損など、深いひび割れを伴っておる場合には、「保護」のケアも考えた方が良いじゃろう。
お肌の状態に合わせたケアを行って欲しいの。