アトピーの方は、なぜ乾燥が良くないのか(1)

今年も、あと半月ばかりとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
インフルエンザやノロウィルスなどが流行しておるようじゃ。
流行の時期も、例年よりも早く、その数も多い、というニュースが最近、出ておる。
こうした感染症に罹患すると、熱を出す時期は痒みが治まることも多いのじゃが(ヘルパーT細胞の1型と2型の関係で)、熱が治まると、抑えられていた2型の免疫反応の反動もあるのか、より症状が悪化することがある。
体調管理には気をつけて欲しいと思う
特に、忘年会やクリスマス、年末年始に新年会と、生活リズムを乱しやすい時期じゃ。
睡眠不足と過食、そして飲み過ぎなどが続かないように気をつけて欲しいの。

さて、今日は、ブログの読者からメールでいただいた質問にお答えしたいと思う。
          
         
●Rさんからの質問
ブログ、読んでます。
そこで博士に質問があります。
乾燥がアトピーに良くないことは、ブログを読んでいるとわかるのですが、乾燥肌で悩むのは一般の方も多いのではないでしょうか?
一般の方がアトピーのようにならないのはなぜなんですか?
          
        
Rさん、こんにちは。
Rさんが指摘されておられるように、「乾燥」という肌状態は、アトピー性皮膚炎の方に限った状態、ということではない。そして、乾燥肌で悩む一般の方が、アトピー性皮膚炎のような慢性的な痒みに悩まされているか、というと、どちらかといえば、乾燥時期限定のお肌の悩み、というケースが多いようじゃ。
では、一般の乾燥肌とアトピー性皮膚炎の方の乾燥肌では、どこが違うのじゃろうか?
         
         
●バリア機能の問題
          
まず最初に考えなければならないのは、乾燥によるダメージが皮膚に慢性的な影響を与えていく上では、いくつか必要な条件がある、ということじゃ。
大まかにいうと、
          
・乾燥状態が継続する
・乾燥の度合いが強い
・汗や皮脂が出にくい
・皮膚の細菌叢が乱れやすい
          
という4つの条件が積み重なることが、慢性的な痒みなどのダメージを肌に与えることに繋がっていく。
健常な方の場合、乾燥があっても、ある程度、汗をかいて自分の力でスキンケアを行う力が残っておる。
そのため、乾燥による問題点は平行線で留まり、悪化の一途をたどることは少ないと言えるじゃろう。逆に、問題点が悪化し続ける一般の乾燥肌の方は、その後、「アトピー性皮膚炎を発症する」ことも十分に考えられる。
        
では、この乾燥肌による問題点とは、どういったものが考えられるのじゃろうか?
長くなるので続きは明日じゃ。

                     
おまけ★★★★大田のつぶやき

昔は、アトピー性皮膚炎に対する生活指導として、入浴を避けるように指示する医師が多かったようですが、この原因は、入浴温度にあります。
ぬるめの温度で入浴することは、皮脂を伴う汗が出やすく、自分の力で「スキンケア」を行う力を「育てて」くれます。一方、入浴温度などを誤ると、確かにアトピー性皮膚炎の症状にマイナスの影響を与えることもあります。
正しい入浴を心がけるようにしましょう。また、どういった入浴方法が良いのか分からない方は、お気軽にアトピー相談室(0120-866-933)までご相談ください。