【閑話休題】ウィルスは考える?

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
今日は、イギリスの研究で面白い記事があったので紹介するね。
        
         
●ずる賢いウイルス? 女性の致死率低いのは母子感染が狙い 英研究
http://www.afpbb.com/articles/-/3111305
       
白血病などの病気を引き起こす可能性があるウイルスに女性が感染した場合、母子感染するまでその女性が死なないようウイルスが致死性を低下させているとする研究結果が13日、発表された。
科学者の間では長年、白血病などの病気を引き起こす可能性がある「ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)」に感染した場合に男性より女性の致死率が低いのは、少なくともこのウイルスに限っては、女性の免疫機能の方が男性よりも強く働くからだと考えられていた。
ところが、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究論文は、HTLV-1が男性感染者には提供できない機会を悪用するように進化を通じて順応してきたとする新たな証拠を提示している。
論文の共同執筆者で、英ロンドン大学(University of London)のビンセント・ジャンセン(Vincent Jansen)教授は「このウイルスが引き起こす疾患の悪性度が女性感染者の方が低いのは、ウイルスが母子感染を狙っているからだ」と説明。ジャンセン教授によれば、HTLV-1の母子感染は、出産時または授乳中に起きる可能性があるという。
比較的単純な遺伝物質を持つ微細粒子であるウイルスがどのようにして感染する宿主の性別を検知、順応しているのか、正確な仕組みについてはまだ分かっていない。
だが、ジャンセン教授とロンドン大学の共同研究者のフランシスコ・ウベダ(Francisco Ubeda)氏は、同程度に説得力のある説明が他に存在しないことを複雑な数理モデルを用いて示している。
研究チームは、HTLV-1の発病率と進行について、日本とカリブ海諸国で比較した。
研究チームの調査によれば、日本では、HTLV-1が致死性の成人T細胞白血病に進行する確率が女性より男性の方が3倍近く高かったのに対し、カリブ海諸国では、HTLV-1が致死型に変異する確率は男女でほぼ等しかった。
この理由は、乳児の育て方の違いにあると研究チームは推測している。
日本では、HTLV-1の母子感染経路の一つである母乳による授乳がより一般的に、長期にわたって行われており、このことがHTLV-1の女性感染者の致死率の低さを誘発していると研究チームは結論付けている。
          
            
ウィルスが思考しているのかどうかは分からないけど、感染した宿主によって、ウィルスの「働き」を変えている可能性があるのは確かなようだね。
今はまだ解明されていないけど、ヒトの体の機能も、ヒトの意識とは別に選択的な働きをすることもあるようだから、ウィルス自体にも、自身が生き延びていくために、こうした「考えている」可能性があっても不思議ではないのかもしれない。
僕たちが認識している「知識」は、必ずしも事実と一致していないことがあるのかも。
興味深いよね。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

ヒトは、菌との共生が非常に重要であることが分かっておるのじゃが、ウィルスがこうした生存していくための環境を「認識」しているのならば、菌も同様に何らか「認識」しておっても不思議ではないのかもしれんの。
ヒトの皮膚も、常在菌がバリア機能の働きを助け、黄色ブドウ球菌など「悪い菌」が増殖してくると、IgEが増強してアレルギーが誘発されたりすることもある。
もし、そうならばら、「役立つ菌」が生存しやすい環境を整えていくことも大切になってくるのではないじゃろうか?