睡眠には、母親の生活習慣が関わっている?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
最近、子どもたちの生活習慣が夜型に変化し、夜遅くまで起きていることが健康などに影響を与えていることは、いろいろな研究で明らかになっています。
そして、この子どもたちの生活習慣は、父親よりも母親の生活習慣に影響を受けているようです。
          
         
●母親の生活習慣と幼児の睡眠習慣の関係
http://news.ameba.jp/20161107-941/
          
テクノロジーの発達に伴い、ここ数十年で仕事環境や生活習慣ががらりと変わっている。それに伴い、子どもの生活、特に睡眠習慣へも大きな影響が出ている。体や心が成熟した大人に比べ、今まさに成長している子どもにとって睡眠は非常に重要な意味を持っている。そして、子どもの睡眠習慣には、母親の生活習慣が非常に大きく影響する。
       
▼子どもは睡眠不足でADHDと間違われることも
子どもの心や体の成長に及ぼす睡眠の影響は非常に大きい。子どもの睡眠不足はまた、情緒の不安定性や落ち着きのなさとも関連があり、場合によってはADHD(注意欠陥多動性障害)と間違われるほど注意力が散漫になるともいわれている(※1)。健やかな子どもの成長には睡眠が必要不可欠なのである。
       
▼保育所児は幼児期からすでに夜更かし傾向
静岡大学の冬木春子教授は、子どもの睡眠と社会経済的環境についての調査を行った。調査対象は認可保育所に通う幼児とその親。543世帯から回収した睡眠に対する調査結果を解析した。
教授はその調査結果をもとに、子どもの睡眠-覚醒リズムを4類型に分類している。「睡眠リズムが一定である群(類型Ⅰ)」「週末に睡眠リズムが乱れる群(類型Ⅱ)」「全体的に睡眠リズムが乱れる群(類型Ⅲ)」「夜更かし傾向のある群(類型Ⅳ)」である。その割合は、類型Ⅰ:276人(52.8%)、類型Ⅱ:50人(9.6%)、類型Ⅲ:21人(4.0%)、類型Ⅳ:176人(33.7%)であり、保育所児の睡眠習慣には「夜更かし群」が多く、3人に1人は幼児期からすでに夜型になってしまっているようだ(※2)。
          
▼幼児の睡眠習慣への母親の影響と父親不在
ではこの要因は何なのであろう? 答えは母親の職業や生活リズムにあるようだ。子どもの就寝時間が遅くなる要因には、「母親の帰宅時間」「母親の起床時間」「母親による睡眠管理」が関連していることがこの調査からわかった。
一方で、父親が子どもの「遅寝」に影響する要因はないというデータも同時に出ている。冬木教授は子どもの睡眠習慣にとっては「父親不在」になっていると指摘している(※3)。
          
▼約7割の母親が幼児の睡眠習慣を担いつつ働いている
平成27年の「国民生活基礎調査」では、5歳の児童のいる家庭での母親で、仕事を持っている人の割合は69.4%にも及んでいる。約7割の人は5歳児の育児をしながら働いているということになる(※4)。その母親が、子どもの睡眠習慣の管理や責任を一手に引き受けているということであり、その精神的・肉体的な負担やストレスは大きそうだ。
少子化が進む一つの要因だともいわれている子育ての不安と負担。「子どもの睡眠」も母親の大きな負担やストレスになっていることが考えられる。子どもの健全な睡眠のためには、母親がその重要性を自覚することはもちろんだが、父親を含めた家族や社会の理解や協力も不可欠なのではないだろうか。子どもの睡眠環境が悪化している今だからこそ、「寝る子は育つ」環境を周りの大人みんなで作ってあげる必要があるだろう。
              
         
記事内容は、かなり考えさせられる内容と言えます。
最近は、保育園の不足が話題になることが多いですが、そもそも保育園を必要とする=母親が働いている、ということになり、どうしても夜型の傾向が避けずらいのは確かでしょう。
もし、これを改善するために母親の負担が増加してしまえば、母親の健康にも影響を与えるでしょうし、本末転倒になります。
経済的な部分から、母親が働かざるを得ない状況にあることも、今の社会環境では仕方がないことのなのでしょうが、「健康」は、生活環境に影響を受けていますが、その生活環境に「ならざるを得ない理由」については何らか猶予はしてくれません。
アトピー性皮膚炎が増加してきたのは、ここ20年ぐらいですが、こうした社会背景がその原因の中に潜んでいた場合、解決しなければならないことは「個人環境」だけではないのかもしれません。
先日の、東北大学が発表していた「大気汚染」の問題と合わせて考えてると、現在の生活習慣が変化している状況自体は、少なくとも「健康」にとってマイナスに働いていると考えられます。
社会環境が変えづらい要因ならば、せめて「個人環境」は良くする努力を行いたいですね。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

お子さまのアトピー性皮膚炎のご相談をいただく中で、やはり気になるのは、夜の就寝が遅いお子さまの場合、そうでないお子さまと比べると、回復のスピードや、悪化のしやすさに違いがみられることです。
ただ、それが母親の生活習慣と関係しているかは、あまり意識したことはありませんでした。
今回の記事を読むと、子どもの生活習慣を良い状態にするためには「母親の生活習慣を良くすること」が近道のようですが、家事を担う母親の場合、働きながらそれらを全て抱え込んでしまえば、肉体的にも精神的にも長続きはしないでしょう。
やはり、父親の方も、「母親の生活習慣」が子どもの健康状態に影響を与える可能性があることを理解して、協力する「意識」を持つことが大切なように感じます。