インフルエンザワクチンで誤解しやすいこと(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
少しずつ季節は、秋から冬へと移り変わっているような気温の低下状況です。
寒さが強くなってくると、心配になるのがインフルエンザでしょう。
年によって、A型、B型が違ったり、流行の頻度も異なりますが、冬は流行しやすい季節ですので今から注意はしておいた方が良いでしょう。
このインフルエンザ対策として、予防接種を行う方もいると思いますが、「予防接種の効果」については、注意が必要です。
         
         
●インフルエンザワクチンを打つ人と打たない人の違いとは? 代替医療の経験で違った接種率
https://medley.life/news/item/57fdfac22420b024008b45b6
         
今年のインフルエンザワクチンは打ちましたか?「効果は何%」と数字で言われても、なんとなくイメージで考えてしまいますよね。子どものワクチン接種率についての研究から、代替医療を利用した経験と接種率に関連があったことが報告されました。
         
▼代替医療とワクチン接種率の関係
         
アメリカのペンシルバニア州立大学の研究班が小児科専門誌『Pediatrics』に報告した研究を紹介します。
この研究は、アメリカ全国で行われた調査データを解析することで、代替医療(だいたいいりょう)とワクチン接種率の関係を調べています。調査では4歳から17歳の子どもが対象とされました。
    
研究対象とされた代替医療は次のように分類されました。
?鍼治療など
?ハーブなど(マルチビタミンとマルチミネラルは除く)
?マルチビタミンとマルチミネラル
?体に手で加える治療(カイロプラクティックなど)
?体と精神に着目する治療(ヨガなど)
        
データが得られた9,879人の子どもについて、統計解析により、それぞれの種類の代替医療を利用したことがあるかどうかで、インフルエンザワクチン接種率に違いがあるかを調べました。
      
▼鍼・カイロ利用者は接種が少ない
         
次の結果が得られました。
      
インフルエンザワクチン接種率は、代替医療システムを利用したことのある子どもで低く(利用したことがない子どもと比べて33% vs 43%, P=0.008)、徒手的身体療法を利用したことのある子どもでも低かった(35% vs 43%, P=0.002)が、マルチビタミン/マルチミネラルを飲んだことのある子どもでは高かった(45% vs 39%、P<0.001)。
         
鍼治療など、またはカイロプラクティックなどを利用したことがある子どもでインフルエンザワクチン接種率が低くなっていました。
マルチビタミン/マルチミネラルを飲んだことのある子どもではインフルエンザワクチン接種率が高くなっていました。
         
▼インフルエンザワクチンにどんなイメージがありますか?
            
インフルエンザワクチンでインフルエンザを予防できることは、実際に打った人を調べた多くのデータから示されています。しかし、人は数字では動きません。効果があるといくら告知されていても、現実にはすべての人がワクチンを打っているわけではありません。
この研究で、体に人工物を入れない鍼やカイロプラクティックの利用者と、人工物であるビタミンやミネラルを飲む人で反対の傾向が出たことは面白い結果です。インフルエンザワクチンに対するイメージが関係しているのかもしれません。
薬やワクチンは体によさそうだと思いますか?
            
              
代替療法を行った結果により、接種率が違っていた、というのは、それはそれで興味深いところです。
ビタミンなど「薬」のイメージにつながる「代替療法」を行う場合にはワクチンの接種が多くなり、「モノ」を体内に摂取しない整体などは接種率が低くなる、というのは、記事では「人工物か否か」が関係しているのでは、と推測していますが、「薬」という部分に対する考え方も関わっているようにも思えます。

しかし、今回注目いただきたいのは、そこではなく、最後の方に書かれている、

      
インフルエンザワクチンでインフルエンザを予防できることは、実際に打った人を調べた多くのデータから示されています。
          
        
という部分です。
この「インフルエンザを予防できる」という認識は、インフルエンザの予防接種を受ける際に、よくみられる代表的な「誤り」の一つです。
では、そこにどういった「誤り」があるのでしょうか?
続きは、明日、述べたいと思います。

                                  
おまけ★★★★大田のつぶやき

薬に抵抗がある方は、「自然療法」だけに固執することがありますが、薬物も元をたどれば、その多くは植物など、自然のものが持つ「効果」を再現しているものがほとんどです。
薬を心配する方の多くは、薬が持つ「副作用」の部分が気になるわけですが、本来、そうした特定の「モノ」が持つ効果を「メリット」と「デメリット」に分けているのは、「ヒト」であることは忘れてはならないでしょう。