スマホ老眼に注意を

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
スマホの普及は、かなり進んでいますが、以前のブログでもお伝えしたことがある「ブルーライト」の問題点を抱えているようです。
        
          
●若年層に急増する「スマホ老眼」とは? ブルーライトの画面を見続ける「過矯正」と共通点も
http://healthpress.jp/2016/09/post-2576.html
       
いわゆる「老眼」は、中高年者が近くの物が見づらくなる年齢的な視機能の変化ですが、最近、20代、30代と言った若年者において、「書類の文字が見づらい」「手元にピントが合わない」など、老眼と似た症状を訴える方がいます。このような症状は、長時間のスマートフォンの使用と関連すると考えられ、「スマホ老眼」と呼ばれることが多いようです。
今回は「スマホ老眼」の原理と対策について解説いたします。
       
▼調節痙攣(麻痺)さらに進行すると「スマホ老眼」
         
人間の目は、物を見た時に、カメラのフィルムに相当する網膜に焦点(ピント)が合うと映像を認識します。しかも、生活の場面に応じて、常に距離の異なる物体にピントを合わせる必要があります。この目的の物にピント合わせをする機能を「調節力」と言います。
この調節力に大きく関与するのは、主に虹彩(茶目)のすぐ後ろにある水晶体です。
たとえば【図1―A】は、遠方の物を見てピントが合っている状態(網膜に焦点が結んだ状態)を表していますが、目がこのままの状態で近方を見ると、【図1―B】のように焦点は網膜より後ろにいってしまい、物はぼやけて見えます。
そこで目は見たい距離に応じて屈折力(光線を曲げる力)を変化させ、焦点を網膜上に合わそうとします。これが調節力であり、その役割を「水晶体」とよばれる目の中にあるレンズで行っているのです。 
つまり、近方を見る場合は、水晶体を膨らませることでより強い屈折力を得て、【図1―C】のように網膜上に焦点を合わせます。
水晶体は、虹彩の付け根の毛様体にある筋肉(毛様体筋)を縮めたり緩めたりすることで、その厚みを変えています【図2】。水晶体を薄くする時(遠くを見るとき)は毛様体筋を緩めるだけですが、近くを見る時には毛様体筋を縮めて水晶体を厚くする必要があるので、長時間に及ぶと目は疲れるわけです。すなわち人は遠くを見ている時が、目は一番楽だということです。
近くばかりを見ていると毛様体筋が収縮しつづけ、これを繰り返すと毛様体筋がリラックスできなくなり遠くが見えなくなることがあります。これは調節痙攣(麻痺)と呼ばれています。しかし、さらに進行すると、近くも見づらくなります。この状態が「スマホ老眼」です。
            
▼スマートフォンはコンピュータよりも調節力に及ぼす負担は大きい
          
朝から長時間コンピュータを使用し、昼休みや仕事が終わってからも通勤電車の中でもスマートフォンを見続けていると、調節力に支障がきたすことになるわけです。スマートフォンは通常のコンピュータよりも画面も文字も小さいので、調節力に及ぼす負担は大きいと言えます。
スマホ老眼は、年齢に関係なく若い人でも近くが見えにくくなる現象ですが、以前にこの連載で書いた「過矯正」の話(よく見えるメガネが良いとは限らない! 長時間コンピュータを使い続けた後の目の疲れは「過矯正」が原因!?)
http://healthpress.jp/2015/04/post-1722.htmlとも共通点が多くあります。
朝からコンピュータやスマートフォンを長時間使用していると、夕方に視力が低下した状態になることがありますが、そのような人の中には、メガネやコンタクトレンズが「過矯正」の方が多く見られます。
対策として、スマートフォンを長時間見続けないこと、休憩を入れることが求められます。また、メガネやコンタクトレンズをご使用の方は、少し軽い度にすることで、近くを見る時に水晶体があまり膨らまなくてもよくなるので、見やすくなることがあるでしょう。
また、スマートフォンの設定も少し見直しをしてみてください。画面が明るすぎたり、暗すぎたり、文字が小さすぎると疲れやすくなります。
さらに、スマートフォンは発光体であるため、スマートフォンの画面からは目に悪いとされるブルーライトが多く放射されています。医学的には、まだ不明な点も多々ありますが、長時間浴びないようにするほうが良いでしょう。
目に良いとされる様々なサプリメントも発売されていますが、まずはバランスの取れた食生活に心がけることが重要です。さらに、調節力をリラックスさせる訓練なども紹介されていますが、効果は個人差が大きいことを承知のうえで行ってください。
          
             
スマホ老眼、と呼ばれるピントの調整機能に影響を与える可能性が「ブルーライト」にあることが分かります。
文明の利器として、ブルーライトを使ったものは、スマホ、パソコンなど私たちの生活の中にかなり浸透している状況ですが、こうした影響は気をつけるようにしたいところです。
直接、アトピー性皮膚炎の症状につながる記事ではありませんが、「便利な世の中」が必ずしも健康にとって良いとは言えない一例でしょう。
気をつけるようにしましょう。

                       
おまけ★★★★博士のつぶやき

ブルーライトの問題は、ときどきメディアでも発信されておるの。
いまさら、ブラウン管の「生活」に戻るわけにはいかんじゃろうし、見る時の距離の問題、ということもあるようじゃから、一概には言えない部分があるのも確かじゃ。
じゃが、反復継続して毎日利用するものの中には、こうした体に対してマイナスの影響を与え得るものがあること、そしてその「悪い影響があること」は、最初の段階では知らされていないことが多いことは覚えておいた方が良いかもしれんの。