【閑話休題】現代の吸血鬼?

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
医学の進歩に伴い、さまざまな医療が施されているけど、興味深い記事があったので紹介するね。
        
         
●若者の血液を輸血して健康になる恐るべきビジネス
http://gigazine.net/news/20160808-blood-transfusions-from-young-people/
          
「若い血の中のたんぱく質には老化した細胞を復活させる力がある」という研究結果が2014年に発表されてから、「若者の血を輸血する」という医療行為が注目を浴びています。この手法に目を付けたスタートアップも複数存在し、「80万円を支払って若者の血液を輸血してもらう」という臨床試験が行われるまでになっています。

「若者の血液を高齢者に輸血する」というアイデアが最初に注目を浴びたのは2014年のこと。Harvard Stem Cell Institute(HSCI)の研究者であるエイミー・ウェイガース教授が「若いマウスの血液は高齢マウスの筋肉・心臓・脳の機能を向上させる」ということを発見した時です。この時、実験では若いマウスと高齢マウスの皮膚を縫い合わせる「並体結合」という方法が採用され、2匹の循環系が一体化させられたとのこと。並体結合を用いた研究は1960年代から行われていましたが、PayPalの創業者であるピーター・シール氏が関心を寄せるなど、近年になって再び注目を浴びています。
そして、新たに「Ambrosia」というアメリカ・カリフォルニアのスタートアップが「若者の血液を35歳以上の人に輸血する」という臨床試験を開始しており、希望者は8000ドル(約80万円)を支払えば試験に参加できるようになっています。Ambrosiaは600人の被験者に対して、16~25歳の若者の血液を週に1度・4週間にわたって輸血するという計画を立てています。Ambrosiaの創業者であるジェシー・カーマジン氏は山のようにインタビューのオファーを受けているものの、現時点では話すことができないとして発言を控えている様子。
ただし、Ambrosiaの臨床試験は「費用を支払うことで受けられる」ということが、批判を浴びることも。また、臨床試験では100以上のバイオマーカーが用意され、輸血前・輸血後の状態を比較するようになっていますが、バイオテクノロジー企業ノバルティスの役員であるDavid Glass氏は「プラシーボ効果のコントロールグループが用意されていない」と研究の正確性について指摘しています。
このほか、Alkahestという企業でもアルツハイマーの可能性がある患者に若い人の血液を輸血するという臨床試験を行っている最中で、結果は2016年末にも公表される予定です。
2014年に行われた研究では、ウェイガース教授のチームは「GDF11(Growth Differentiation Factor 11:成長/差別化因子)」と言われるタンパク質の役割をメインに据えた論文を2つ公開しました。GDF11は体内で生成されるタンパク質で、年齢と共に減少するもの。ウェイガース教授によると、GDF11の量を増やすことができれば筋肉の強度を高めたり、老化した脳を回復させたりができるとのこと。
ただし、ウェイガース教授らの研究に対して、ノバルティスの研究者らは「GDF11は加齢とともにむしろ増加し、骨格筋の再生には逆効果である」というレポートを公開しており、GDF11の効果を疑問視する声も上がっています。製薬会社のグラクソ・スミスクラインやFive Prime Therapeuticsも「GDF11に筋肉を若返らせる効果は無い」という研究結果を発表しているほか、6月には「GDF11はDuchenne型筋ジストロフィー 病のマウスに効果を発揮しない」という研究結果も発表されました。
いずれの研究もまだ結論が出されておらず、「若者の血液を高齢者に輸血する」ことの効果は未知数。しかし、たとえGDF11やGDF8に単体としての老化防止効果がないとしても、それらを含む血液には若返りにつながるヒントが隠されている可能性は大いにあるとして、ウェイガース教授らはGDF11や、GDF11に関連するGDF8といった物質について研究を続けていく模様です。
          
     
若い人の血を老齢な人に輸血することで、「健康上の効果が得られる」というのは、SF的な話でそういった小説があったような気もするけど、現実の世界でも行われているのは驚きだよね。
効果があるのかないのかは、これからエビデンスで示されていくと思うんだけど、効果があった場合、どういった疾患にまで適用されるのかは、倫理的な部分を除けば、興味深いところだよね。
例えば、アトピー性皮膚炎の場合、IgEを抑制するサイトカインなども血液中に存在するわけだけど、健康な人から血液を輸血することで、そうした抑制する働きが正常化するならば、炎症か生じる痒みに対しては効果が認められる、なんてことがあるかもしれない。
「血」という部分から、倫理的な抵抗感はどうしてもあるんだけど、今後の研究結果は興味深く見守ってみたいね。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

脳から神経を経て指令を受けながら体は機能していますが、血液中にも情報を伝達している物質があります。内分泌(ホルモン)はその代表的なもので、神経が電話だとすると、ホルモンは郵便のようなイメージでしょう。
他人の情報伝達物質がどのような活性化に役立つのかは未知数ですが、記事のように老齢な方の「何らかの機能回復」に役立つのであれば、これは、他にも応用はできそうです。
ただ、輸血による感染なども心配される部分ではあるので、慎重に見守る必要はありそうです。