虫さされ薬に含有するステロイド剤に注意を(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は、昨日の続きで、虫さされ薬の「成分名」について、どういった注意を払えば良いのか、またどういった虫さされ薬を選択すれば良いのかについて考えてみましょう。
         
       
▼どういった名称の成分に注意が必要なのか?
        
グリチルリチン酸の虫さされ薬の場合には、虫さされ薬に配合されている名称として「グリチルリチン酸」「グリチルレチン酸」という表示が多いため、判別しやすいでしょう。
※その他、「甘草」「カンゾウエキス」などの表示がされていることもあります。

ステロイド剤の虫さされ薬の場合は、下記の名称が含まれる成分が配合されている薬剤が多いようです。

・プレトニゾロン
・ヒドロコルチゾン
・デキサメタゾン

例えば「プレドニゾロン酢酸エステル」「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」などです。
こうした名称が含まれる場合には、その成分が、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)やグリチルリチン酸でないかを調べてみるようにしましょう。
        
       
▼どういった虫さされ薬を選べばよいのか?
       
では、アトピー性皮膚炎の方は、どういった虫さされ薬を選べばよいのでしょうか?
基本的に、虫さされによる「痒み」とは、アレルギー反応によるものですので、痒みを抑える=炎症を抑える、ということになります。
したがって、虫さされ薬の多くは、抗炎症の成分が配合されているわけですが、ステロイド剤など免疫抑制の薬を使用されてきたアトピー性皮膚炎の方は、症状悪化につながる恐れがある「ステロイド剤の成分」「グリチルリチン酸」の二つが入っていないものを選ぶと良いでしょう。
なお、ステロイド剤を使用したことのない方、またアトピー性皮膚炎でない方は、虫さされ薬は基本的に反復継続して使用する薬剤ではありませんから、短期使用のリスクは低いため。さほど成分にこだわる必要はないでしょう。
また、ステロイド剤やグリチルリチン酸は、抗炎症の働きは「優秀」で、そういった意味から虫さされ薬に配合されている、ということがあります。したがって、ステロイド剤やグリチルリチン酸以外の成分は、「痒みを抑える」働きは、比較すると低くなりがちです。即効性が弱いことを含めて、理解した上で使用するようにしましょう。
虫さされによる痒みから、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる、というケースがあることを考えると、一定の対処は行った方が良いと言えます。しかし、虫さされ薬を使用することで、アトピー性皮膚炎が悪化したというケースもありますので、使用する場合には配合成分などが「自分にとって問題ないか」について注意するようにしましょう。
       
         
ステロイド剤やグリチルリチン酸以外の成分が含有される虫さされの薬は、それらの薬と比較すると効果が弱い、あるいは同等の効果がみられるものがあっても、成分の関係で肌を乾燥させやすい、などの問題点を抱えていることもあります。
しかし、リスクを避けることを望むのであれば、「ベスト」の選択ではなく「ベター」の選択を考えることも必要な場合があると考えた方が良いでしょう。

これから外でのレジャーなど、虫さされの機会が増えることもあるでしょう。
肌にとって、できる限り、影響が少ない「選択肢」を考えるようにしましょう。

                          
おまけ★★★★大田のつぶやき

お使いの虫さされ薬に、ステロイド剤などが配合されていないかを心配な場合は、お気軽にアトピー相談室までお尋ねください。

●アトピー相談室
フリーダイヤル 0120-866-933(受付時間:午前10時~午後7時)