筑波大学の新しい免疫の研究

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今月(夏号)のあとぴナビでは、筑波大学の皮膚の死細胞がアトピー性皮膚炎の悪化要因につながる研究記事を紹介しましたが、この研究を行われた渋谷彰教授の、免疫細胞に関する新しい発表がWebで出ていましたので、紹介しましょう。
          
         
●免疫細胞が敗血症の発症を促進する ~“常識”を覆す新発見
https://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/p201605061400.html
         
筑波大学医学医療系・生命領域学際研究センター 渋谷 彰教授、本多伸一郎研究員らは、東京大学医科学研究所 三宅健介教授と共同で、敗血症の発症を促進する新しい免疫細胞を世界で初めて発見しました。
        
辺縁帯B細胞は、脾臓の辺縁帯に存在する特殊なB細胞であり、これまで抗体を産生することによって、血液中 に侵入した細菌からの感染防御に働く細胞として知られていました。本研究では、そうした常識とは反対に、敗血症においては、辺縁帯B細胞がその発症を促進させる細胞であることを発見しました。さらにはその際、辺縁帯B細胞から産生されるインターロイキン6(IL-6)が、敗血症の発症を促進する因子であることを発見しました。そこで、IL-6の働きを阻害する抗体を投与したところ、敗血症による死亡率を顕著に減少させることに成功しました。今後、ヒトの敗血症の治療への応用が期待されます。
        
        
今回の研究は、直接、アトピー性皮膚炎などアレルギーとは関係しない研究ですが、外敵に対して働くB細胞は、サイトカインを通してアレルギーに対して働くB細胞に影響を与えることが分かっていますので、間接的な何かが関係してくるかもしれません。
また敗血症自体は、生命維持に関わる深刻な感染症の疾患ですので、その治療に役立つのは、福音と言えるでしょう。
今後の研究に期待したいところです。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

渋谷先生が発表された「皮膚の死細胞とアトピー性皮膚炎に関する研究」については、あとぴナビ夏号(2016年6月号)でご覧いただけます。電子版もありますので、興味のある方はご覧ください。
●あとぴナビ2016年夏号(6月号)電子版
http://www.atopinavi.com/eb/index.html