ステロイドが配合された化粧品に注意を(5/25付、新聞より)

西だ。

 

 

 

 

 

 

 

                   
先日の読売オンラインに、中国から輸入したステロイド剤が配合された化粧品が販売され、緑内障など副作用に注意を、という記事が出ていたので紹介しよう。
         
         
●中国から輸入の化粧品にステロイド…緑内障など副作用の可能性
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160525-OYTET50032/
          
化粧品への配合が禁止されている成分を含んだ保湿クリームを販売したとして、東京都は24日、医薬品医療機器法に基づき、化粧品などの販売会社「日中友好開発」(新宿区)に製品の販売中止と回収を指示したと発表した。指示は23日付。健康被害の報告はないという。
発表によると、問題のクリームは「ばらクリーム」と「三黄クリーム」の2製品。同社が中国から輸入し、同社が経営する「鶴薬局」で1992年から販売していた。最近では1週間に、それぞれ100個程度を販売していたという。
都が昨年5月、購入者からの情報提供を受けて成分を調べたところ、化粧品への配合が禁止され、医薬品としても未承認のステロイド成分が検出された。
都は、緑内障などの副作用を起こす可能性があるとして、購入者にクリームの使用を中止し、医師に相談するよう呼びかけている。
       
            
ときどき、こういった禁止された成分を配合した化粧品のことがニュースになるが、知らずに使った場合、万一長期に連用することで副作用のリスクが生じるのであれば、こうした情報には気を付けた方が良いだろう。
基本的に、日本国内においては、認定を受けた化粧品の製造工場において製造されたものであれば、登録を受けた原料しか使用していないため、悪意がない限り、こうした「違法な原料」が混入することはまずないと考えて良いだろう。

化粧品に使用できる原料は、疾病に対する効果は、基本的に有していない。なぜなら、そうした効果がある場合、「医薬品原料」としての扱いを求められるからだ。
したがって、もし「万人に効果がある化粧品」があった場合、それが国内で製造されたものでないならば、こうした違法な成分が配合されている「リスク」は考えた方が良いだろう。

もっとも多少皮肉に思うのは、「都は、緑内障などの副作用を起こす可能性があるとして、購入者にクリームの使用を中止し、医師に相談するよう呼びかけている。」という部分だろう。ステロイド剤の成分で考えれば、未承認だから緑内障などの副作用があるのではなく、ステロイド剤だからその副作用のリスクがある、ということだからだ。
もちろんそこには、「適正使用」か「不適正使用」かの違いはあるのかもしれないが、現在、使用期間などを含めて「副作用が出ない使用方法」は、適切な医師の指導のもと、というあやふやな基準しかないのが実態だ。
薬剤には「効果」と判定される「主反応」と「副作用」と判定される「副反応」があるわけだが、その判断基準はヒトが決めていることであって、薬剤が持つ「反応」には違いなく、どちらか片方だけの「反応」のみを受け取ることはできないことは承知しておいた方が良いだろう。

                           
おまけ★★★★中田のつぶやき

化粧品の原料登録について、説明しておきましょう。
化粧品に配合する成分は、全ての成分を容器か外箱に「表示名称」を明示することが義務付けられています。
この「表示名称」とは、日本化粧品工業連合会によって定められた成分名称のことで、日本国内の化粧品原料メーカー、あるいは化粧品製造会社は、この「表示名称」を使用することが義務付けられています。
なお、これまで使用されたことのない化粧品原料は、日本化粧品連合会に新しい化粧品の成分として、申請し登録を受けない限り、使用することはできないことになっています。