グリチリチン酸の相談が急増しています(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
ここ1~2週間、たまたまかもしれませんが、グリチルリチン酸入りの化粧品やシャンプーなどを長年使用してきたことによる症状悪化の例が増えています。

グリチルリチン酸とは、甘草という植物の根から抽出される成分で、炎症を抑える目的で敏感肌用の化粧品配合されるおとが多い成分です。
アレルギー性の疾患に対して処方される漢方薬にも、甘草が配合されることは多いのですが、このグリチルリチン酸の構造式は、副腎皮質ホルモンの一つ、塩類代謝ホルモンに似ていて、塩類代謝ホルモンが持つ抗炎症作用を有しています。
したがって、漢方薬で甘草が使われている場合、塩類代謝ホルモンの過剰な際に現れる症状や腎臓機能が落ちていないかを定期的に検査するように注意されていることが多いのですが、化粧品に配合されている場合、配合量の上限以外は、制限がありません。

というのも本来、グリチルリチン酸は、高分子のため健常な肌ではバリア機能を通過できないため吸収されず、効果も副作用も示しないからです。
もちろん、効果も副作用も現わさない成分を配合すること自体、無駄なように思えますが、万一、掻き傷など肌にあった場合、このグリチルリチン酸をあらかじめ入れておくと「保険」になります。
その「保険」とは、スキンケアアイテムの水分や配合成分が掻き傷から浸透した際に炎症を生じさせ、「浸みる」という不快感を抑える働きです。
高分子のグリチルリチン酸ですが、掻き傷などでバリア機能が低下した状態の肌からは浸透します。
浸透することで、炎症を抑えることができるわけですが、効果が見られるようになれば、当然ですが、副作用のリスクも生じるようになります。

では、グリチルリチン酸の副作用には、どういった症状があるのでしょうか?
少し長くなるので、続きは明日述べたいと思います。

                    
おまけ★★★★西のつぶやき

グリチルリチン酸を配合しているメーカーに、そのマイナス点を尋ねると、グリチルリチン酸は皮膚から吸収されないので安全、と答えるメーカーがある。
だが、バリア機能が低下している、あるいは受容体からの吸収など、どういった方法であっても、吸収しなければ、効果は得られないし、そこには矛盾があるだろう。
ある意味、消費者に対して「優良誤認」させるような説明には注意が必要だろう。