妊婦の花粉症が黄砂で悪化?

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

                      
あとぴナビの会員の方からのご相談をみていると、黄砂による症状悪化と思われるケースが毎年ありますが、京都大学の調査で妊婦に対するアレルギー症状悪化に黄砂が関係していることが分かったようです。
          
          
●妊婦のスギ花粉アレルギー 黄砂で症状悪化
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160518000083
         
中国などから飛来する黄砂が妊婦のスギ花粉のアレルギー症状を悪化させることを、京都大医学研究科の中山健夫教授や金谷久美子医師らが突き止めた。「妊婦が日光を浴びることは胎児の成育に不可欠。黄砂の飛来に注意しながら、外出時間を調整して」と話している。米医学誌にこのほど発表した。
        
■京大調査 飛来量注意して日光浴を
        
グループは2011年10月~13年5月、京都府と富山県、鳥取県の妊婦3327人に協力を依頼して調査を実施した。妊娠中は医師の指導で薬を飲まない傾向が強く、アレルギー症状が正確に判明するため、妊婦を対象とした。
毎日、一定人数ごとにランダムに質問メールを送信。目や鼻水、呼吸症状と屋外にいた時間などを回答してもらった。空気中での光の乱反射から黄砂飛来量を計測し、症状との相関関係を調べた。
結果、スギ花粉が飛んでいる時、花粉への抗体を持っているグループでは黄砂の飛来量が多いほど、目や鼻水、呼吸でのアレルギー症状がより強く悪化していた。屋外にいる時間が多い人では、アレルギー症状が出る傾向が増していた。
金谷医師は「黄砂に過敏になる必要はないが、アレルギー症状の強い人は気象庁などのホームページで黄砂の飛来量を参考にしてほしい」としている。
          
         
妊婦を対象にした調査ですが、記事を読むと、妊婦の方は薬を飲まない傾向が強いため、症状を抑える要因が少なく、アレルギー症状を正確に判明しやすいため対象になったようです。
黄砂の飛来量と症状の悪化状況が比例した結果が出たようですが、スギ花粉に対するアレルギーの症状が悪化したわけですので、「黄砂アレルギー」というより、黄砂によってアレルギー症状を悪化させた、と考えた方が良いのでしょう。
黄砂がなぜアレルギーの症状を悪化させるのかは、これからの研究により明らかになるのでしょうが、推測としては、黄砂に付着した化学物質の影響が関係しているのでないかと考えられています。
微量の化学物質がアレルギーを引き起こすことは過去の研究で明らかになっていますし、黄砂に窒素化合物などの化学物質が付着している、という研究結果もあるようです。
アトピー性皮膚炎を悪化させる場合、掻き壊しがみられるバリア機能が低下した肌だと、付着しただけで炎症を引き起こす恐れもあります。
黄砂のご相談が増えるのは、毎年、5月から梅雨明けの初夏ぐらいまでが多いようですので、これからしばらくの間は、黄砂の飛来情報などにも注意すると良いかもしれませんね。

                      
おまけ★★★★博士のつぶやき

大量の化学物質は、アレルギーではなく中毒症状を起こすことが分かっておる。したがって、アレルギーは中毒症状に至る前の「警告信号」的な要因があるのではないかとも言われておる。
逆に考えると、アレルギー症状があるからこそ、「中毒症状に至る前の警告が発せられる」ということじゃから、アレルギー症状があることで早めの対策も可能になるじゃろう。一概に、アレルギー=不健康、とは言えないのかもしれんの。