2016年5月号より「5月のアトピーケア」(2)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
今日は昨日の続きで、感染症対策と紫外線対策について見てみましょう。
      
       
●5月のアトピーケア
(2016年5月号あとぴナビ電子版より)
    
■紫外線対策
      
一年間の中で、5月?8月は紫外線が強くなる時期です。
アトピー性皮膚炎の場合、紫外線の影響でもっとも気をつけたいのは、ランゲルハンス細胞に影響を受けることで生じる「肌の免疫力の低下」です。
このあと梅雨を迎えると、感染症に気をつけなければならなくなりますが、5月に紫外線を多く浴びると、皮膚のランゲルハンス細胞が影響を受けることで皮膚の免疫力が低下、より感染症に「弱い」状態を作り出し、そのまま梅雨に入ると感染症のリスクは高まります。
お肌に日焼けの状態がなくても、紫外線によるランゲルハンス細胞への影響は目に見えない状態で進行していると考えましょう。
少なくとも5月に入ったら、UV対策、UVケアは日常の生活習慣として意識するようにしましょう。
       
■感染症対策
        
5月後半になると、湿度が上がり始める地域も多くなります。
これまで述べた汗対策、紫外線対策は、季節的な要因を含めて考えると、感染症にならないような予防対策とも言えますが、炎症や痒みが多くなると、皮膚のバリア機能が低下することで、他の要因から5月後半ぐらいから感染症によるご相談が増え始めます。
アトピー性皮膚炎の方の中には、過去のステロイド剤治療によるダメージなどから、病院での治療を避ける方もいますが、感染症に罹患した場合、症状の度合いに応じて病院での治療がどうしても必要になることもありますので注意しましょう。
        
▼界面活性剤に注意を
      
合成か天然かを問わず、界面活性剤は皮脂を落とす働きがあります。よく純石鹸は合成洗剤と比べて安全と考える方がいます。毒性などの面ではそうした違いがみられることはありますが、アトピー性皮膚炎の方の皮膚に対して「皮脂」の観点から考えた場合、純石鹸の方がより皮脂を落としやすい傾向がありますから、こと肌トラブルを抱えた肌に対して考えると、その影響は(皮脂を落とす、という影響)、純石鹸も合成洗剤も同じと言えるでしょう。
理想的には、APゼロウォッシュのように、界面活性剤を一切含まない洗浄剤が、皮脂の観点からみると最も良い洗浄剤と言えるでしょう。ただ、界面活性剤を一切含まず全く泡だ立たないため使用感から敬遠される方もいますので、そうした場合には、箱根の温泉うるおいソープのように、オイル成分を配合、皮脂を残しやすい洗浄剤を選択すると良いでしょう。
         
          
これからの時期、春とは違い、乾燥対策よりも、こうした感染症対策などに意識を向け変えることが大切になります。
どうしてもアトピー性皮膚炎の方の中には、年中、「同じケア」で過ごされようとする場合があるのですが、季節や環境に合わせた「適切なケア」は必ずしも「同じ」とはならないことは忘れないようにしましょう。

明日は、日常生活内容の要因について見ていきましょう。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

乳幼児の場合、衣類の洗濯の問題は、意外と大きな要素となっていることが多いようです。
合成洗剤を嫌い石けん洗剤をお使いの方が、界面活性剤でない洗剤に変えたところ、お肌の状態が大きく変わった、という例は多くありますので、衣類が触れる部位のしつこい乾燥や炎症にお悩みの方は一度、お試しいただくと良いかもしれません。