2016年3月の朝日新聞の記事より(2)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                               
今日は、昨日の続きで「こすらず洗う」という記事を紹介しましょう。
          
        
●アトピー(2)こすらず洗う
(朝日新聞記事より)
         
「薬を塗るだけではなく、体の洗い方も治療のうちです」。神奈川県立こども医療センター皮膚科の馬場直子さんは、アトピー性皮膚炎の子どもを持つ親にそう伝えているという。
皮膚についた食べ物やハウスダスト、黄色ブドウ球菌などの汚れは皮膚炎を悪化させる原因になる。落としてから薬を塗りたい。
ただ、洗い方によっては肌を傷つけることがあるので注意が必要だ。
馬場さんは「こすらないことが大切」だという。タオルやスポンジでは、皮膚を守る皮脂を落としたり、角層を傷つけたりすることがある。角層が傷つくとアレルギーの原因物質が入りやすくなる。
どう洗えばいいのか。馬場さんは手を使うことをすすめる。炎症を悪化させる恐れのある香料や防腐剤が入っていないせっけんやボディーソープを十分に泡立て、なでるようにして全身を洗う。汚れを泡で絡め取るようなイメージだ。
流すときは、水圧を弱めたぬるめのシャワーで丁寧に泡を落とす。最後は、タオルで包み込み、やさしくおさえるように水気をとる。体を洗うときのキーワードは「やさしく」のようだ。

          
            
記事にある「洗い方」は、意外と盲点となっているアトピーの方も多いようです。
基本的に、汚れは「水溶性」の汚れと「油脂性」の汚れの二つに分かれ、全体の70%は水溶性の汚れ、と言われています。
水溶性の汚れであれば、シャワーで洗い流すだけで落ちます。油脂性の汚れも、お湯で洗えば、お湯自体が界面活性作用をわずかながら持っているため、一部は落ちます。それでも落ちなかった汚れは、洗浄作用のあるもので落とす必要がある、ということです。
できれば、界面活性作用がない洗浄剤を使うことが望ましいのですが、一般の石けんやボディソープで洗う場合には、記事にあるように、お肌に刺激を与えないよう「手」で洗うことが良いでしょう。
手が届かない背中は、通常、衣類で覆われていますので、油脂性の落ちづらい汚れが付着することはあまりありません。入浴をしっかり行うのであれば、特に洗わずに放置していても、それほど大きな問題はないと言えます。
体を洗う場合には、なるべく「手」で洗ってみましょう。

                
おまけ★★★★中田のつぶやき

皮膚科医が「入浴はアトピーの方によくない」という一番の理由は、入浴により「皮脂」が取り去られてしまうことにあります。
界面活性作用の強い石けんやソープなどで洗うと、皮脂が取り去られやすいので、強い汚れがある場合を除いては、今日のブログで書かれていたように、重曹洗剤など界面活性作用以外の洗浄方式で洗う洗剤や、お湯だけで洗い流す、という方法をとってみても良いでしょう。