2016年3月の朝日新聞の記事より(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今年の3月の毎週火曜日に、朝日新聞の医療のコーナーでアトピー性皮膚炎の記事が連載されていました。
その連載された記事の中から、ピックアップして紹介しましょう。
        
        
●アトピー(1)保湿で予防
(朝日新聞記事より)
       
私の妻は長男が新生児の頃からたっぷりと保湿剤を塗っている。「幼い頃の保湿は大事だと産科で教えてもらったから」という。
生まれた直後からの保湿が、どんなトラブルを防いでくれるのだろうか。
「保湿は、肌のバリアーを強くする。それがアトピー性皮膚炎の予防につながる」と国立成育医療研究センターアレルギー科の大矢幸弘さんは話す。同センターの研究では、アトピー性皮膚炎になった家族がいる新生児のうち、ほとんど保湿剤を塗らない子に比べ、1日1回以上全身に保湿剤を塗った子は発症のリスクが32%低かった。生後約1週間から32週間まで、毎日塗った結果だという。
保湿剤の役割は二つ。水分の蒸発を減らし、乾燥から肌を守ることとほこりの中の食べかすやダニなどのアレルギーの原因物質を肌に取り込ませないことだ。
起床時や入浴後など、1日3回くらい塗るのが理想的だ。市販の保湿剤には、皮膚の中で水分を保持する役割を担っているアミノ酸や尿素を配合したものがある。ただ肌に合うかどうかは人それぞれ。大矢さんは「サンプルをもらって試してみるのもいい」と話す。
             
             
数日前のブログで書かれていた内容と同じですが、乳幼児に対して「保湿」を行うことが予防効果がある、というものです。
ただ、この場合、注意点があるとすれば、「保湿」の意味合いを「アトピー用」で考えること亜g大切、と言えるでしょう。
一般的に「保湿」というと「油分」をイメージする方が多いようです。
よくモイスチャーバランスなど、保湿に対しては「モイスチャー」という言葉が使われますが、本来「モイスチャー」とは、「肌の潤い」を指します。
油分は、肌に「水分がある場合」には、その蒸散を防ぐのに有効ですが、もともと「水分が少ない場合」には、その少ない水分の蒸散を防ぐだけであって、「十分な水分」を与えているわけではありません。
角質層において、その機能、そして痒みを知覚する神経線維の特性からみても、必要なのは「潤い」=「水分」が主役なのであって、油分は、その水分をいかに逃さないかの補助、つまり脇役と言えるでしょう。
実際、あとぴナビの会員の方で、お薬をお使いの方の場合、お薬を使用する前に、ローションで保水してから使用することで、ただお薬を使っていただけの場合と比較して、痒みが大幅に軽減された事例は多くあります。
お肌に対して必要なのは「水分」であることを忘れないようにしましょう。

                            
おまけ★★★★大田のつぶやき

痒みを知覚する神経線維は、通常、真皮内に留まっています。しかし、角質層が乾燥してくると、表内に伸びる習性を持っています。お肌が乾燥した状態が続くと、「ムズムズ」した痒みを感じたことがある方は多いと思いますが、こうした「感覚」は、この痒みを知覚する神経線維によりもたらされると考えられています。
いったん表皮内に侵入した神経線維は、角質層が潤った状態が続けば、真皮内に戻っていくことが確認されていますので、角質層の「水分」は大きな意味を持っているといってよいでしょう。