アトピーと人間関係と症状に与える影響

大田です。
アトピー性皮膚炎の改善には、薬やスキンケア、生活改善といったテクニカルなケアが重要になることは間違いありませんが、それだけではスムーズに改善しないケースもあります。
さまざまなケースがありますが、その一つに「人間関係」があります。
    
これは単に、「彼はいいやつだ」、「彼女は苦手だ」、「親父とは合わない」、「母親の小言にはまいる」といったことではありません
    
人はある意味それぞれの座標のなかで生きています。
縦軸、横軸が紡ぐ環境は様々ですが、人はその中でそれぞれの位置に居て、常に目に見えない力をお互いに与えあっています。つまり、おかれた環境においてある種の「パワーバランス」の中で人は存在しているといっても良いでしょう。
    
家族、会社、学校、夫婦、親子、友人、これらの座標を考えてみると良く分かります。
    
家族の場合、父親、母親、子どもがその座標のなかに位置しているということになります。例えば、父親は社会的地位が高くワンマン、母親は家庭的で我慢型そして献身的、子どもは中学生でやんちゃだとしましょう。
    
すると、目に見えないパワーバランスが影響を与えて病気を起こす場合(病気をこじらせる場合)、その対象者は「たいていの場合、家族中で一番弱い位置にいる人」なので、母親がそうなる可能性が高いと言えます。
    
常に父親に気を使う状況が家族にある場合、父親は家族の「気」を集め続けるので、元気でいられるし、より元気になれます。気を使うほうの母親、子どもは「気」を使うので、使い続ければだんだん元気は無くなります。そして気を使いすぎると「病気」となることもあるでしょう。
子どもは友人たちの世界で、気晴らしもし、そっちの座標に逃避することもできます。
しかし、母親にはそれもありませんから、このままでは病気になる(病気をこじらせる)可能性が高いと言うことも考えられます。
    
そして問題なのは、それがわかっていても「抜け出せないことが多い」ということです。
だから、同じパワーバランスの座標にいると、病気にもなるし、努力をしてもそれがこじれていく場合が多くなります。
    
そこで気付き改善しようとした場合、たいてい人は座標の中にいる「人」を変えようとします。
しかし、人はそう簡単には変わりません。正確に言うならば、人は人を変えることはできない、変えられるのは自分だけで、人はその人に、そのきっかけ(種)を与えることしかできないと言うことです。
しかし、それができると勘違いして努力すればするほど、たいていの場合疲弊し、かえって落胆することになることも多くなるでしょう
    
そんな時の解決法は2つです。
一つは、違う座標を持つまたは移ること、もう一つは座標の人の数を増やしたり、減らしたりすることです(※条件は家族全員が知っていて、認めた存在であること)。
    
例えば、前述の例ではないが、子どもがアトピー性皮膚炎の場合、温泉の湯治場に長期滞在することで、自宅では何をしても治らかなったアトピーの症状が、比較的短期で良くなるケースが多く見られました。
これは、温泉や各種ケアもさることながら、縛られていたパワーバランスから解放されたことも大きな要因だと考えられます。
もう一つは、同じ座標でも人が増えることで、その場の力は変化します。
イメージで言えば将棋の持ち駒でしょう。
あとぴナビではこの役割は、相談員が行っていますが、相談員は、ケアや生活改善などのテクニカルなアドバイスもしますが、常に、アトピーの方にとって、できるだけ良い座標にすることを意識してフォローを試みています。
ぜひ、家族関係で窮した場合などは、一度、お気軽にご相談いただければと思います。

                   
おまけ★★★★大田のつぶやき

今までのしがらみもあり、家族はそう簡単には変わることができないでしょうが、相談員は座標を自由に動けるので、うまくいけば、その時々で最良のパワーバランスを作りあげることも可能です。
また、こういう別の座標もあるよ、といったアドバイスも可能です。
もちろんカギとなる「人」が変わって、どんどん回復した例もあります。
また結婚したり、子どもが生まれたり、家族が亡くなったりすることでも座標は変わる、それでうまく働けば良くなった例もあります。
いずれにしても、人間関係が自分のアトピーに関係しているかもと思うのであれば、一度自分の座標を考えてみてはいかがでしょうか?