2016年春号より「春先のアトピーケア」(4)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、今回の記事の最後の部分を紹介します。
 
               
●春先のアトピーケア
(2016年あとぴナビ春号より)
         
▼飛散物質対策
       
春先にかけて、アトピー性皮膚炎の方の症状が悪化しやすい要因の一つに「飛散物質」があります。
スギ花粉、黄砂、PM2.5などの目に見えない飛散物質が皮膚に付着することで、低下したバリア機能を通過、炎症などを引き起こします。
いずれも、個人レベルでの対応で環境を変化させることが難しい要因ですが、だからといって悪化要因となっている方の場合、放置しておくことは何の得策にもなりません。
こまめな洗浄、物理的に長袖の衣類を着用して付着を防ぐ、外から帰宅した際には良く服を払って飛散物質を室内に持ち込まない、など個人レベルで行える対策を意識するようにしましょう。
毎年、月別の影響として見られやすいのは、

3月:花粉
4月:黄砂
5月:PM2.5

となります。
もちろん時期によって、早まったり重なったりするわけですが、これから初夏に向けてしばらくは、飛散物質の対策も必要になることがあることは忘れないようにしましょう。
       
▼環境の変化
       
春先は、卒業、進学、就職、転居など、生活環境が大きく変化しやすい時期でもあります。
アトピー性皮膚炎は、心因的な影響も受けやすいため、こうした生活面での環境の変化が、ストレスなどにつながることで、症状を悪化させることがあります。
また、生活環境の変化は、化学物質の影響を新たに受けることもあり、そうした直接的な悪影響が痒みにつながることもあります。
心因的な影響は、自分自身で解決していくしかありませんが、その道筋の中で影響を少しでも減らすための方法として「良質な睡眠」をとるように意識して生活をしましょう。
睡眠は、毎日の生活で受ける負荷からの「回復」、そして翌日の行動を行うための「準備」として、重要な役割を持っています。
回復と準備がしっかり行えていれば、やがて環境に順応することでそれらの影響も軽減できます。
そして化学物質の影響については、これからの時期、「換気」をしっかり行うように意識しましょう。
最近の私たちの生活環境内は、家具や家電からの化学物質の影響を避けることが難しい状況です。
放出される化学物質は、換気することでその影響を軽減できますので、春先は特に「換気」はしっかり行うようにしましょう。
       
▼「布団に入る→蒸れる→痒くなる」夜中に掻き壊す原因の第1位です
        
自律神経や内分泌の不調により、体温調整が上手にできにくくなっている方が多く、まわりが「寒い」と言っているのに、自分だけ「熱くほてったり」、またその逆もあります。
そうなると、体温が下がることで入眠しやすくなるのですが、逆に上がるようになり、布団の中は「モ
ワッ~」とした状態になります。
これは、細菌の温床でもあり、皮膚症状悪化の原因にもなっています。
また、体圧分散の悪い寝具の場合、常に一部に圧がかかることで、その部位やその周りの炎症が改善
しないということもあります。
これを改善するには、自律神経や内分泌、皮膚のバリア機能、生活習慣などの改善により症状がある程度改善することが前提になりますが、逆に、「蒸れる」、「体圧の偏り」を寝具で改善してあげることで、睡眠の質が向上し、快復を早めるきっかけとなった例が多数報告されています。
ちょっとした、サポートで体が快復に向かうなら、寝具を考えてみることも快復への早道と言えます。
          
        
今日は、飛散物質、環境、そして睡眠の部分について述べました。
アトピー性皮膚炎の方のとって、これから2~3カ月は、悪化要因が溢れているといっても過言ではない時期になります。
そして同時に、悪化要因の多くは事前の対処が可能です。
毎年、春の時期に症状が悪くなる方は、今のうちから早めの対策をしっかりと行うように心がけましょうね。

                       
おまけ★★★★北のつぶやき

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●あとぴナビ2016年春号電子版
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