津波とアトピーの発症率の関係とは?

東です。
今年で、東日本大震災から5年の月日が経過しました。
ここ最近、被災地の状況が、テレビの報道で特集されていますが、復興が進んでいるところもあれば、進まないところもあるようです。
特に原発事故が重なったことで、より事態が複雑になっている面が多いようですが、被災地の方々の生活が平穏を取り戻されることを、心よりお祈り申し上げます。

さて、この震災に関わるアトピー性皮膚炎の話題がWebにありましたので、紹介しましょう。
         
          
●津波経験でアトピー発症率上昇=心の問題も、震災後の子ども調査-東北大
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201603/2016030100812
         
東日本大震災で津波に遭ったり、住居環境が変わったりした子どもは、アトピー性皮膚炎の発症割合が高いとの調査結果を、東北大の東北メディカル・メガバンク機構(仙台市)が1日発表した。心の問題を抱える割合も同様に高いことも判明し、同機構は「(宮城県内の)各自治体は、調査結果を今後の施策に反映し、役立ててもらいたい」としている。
調査は2012~15年度の4年間、宮城県内の計28市町村の小学2、4、6年生と中学2年生にアンケート用紙を配布。保護者が記入する形で、児童・生徒計約1万7000人分の回答を得た。
その結果、津波を経験し、アトピー性皮膚炎の症状がある子どもの割合は、経験していない子どもの1.23倍だった。心の問題を抱える割合についても同様に比較したところ1.21倍だった。また、住居環境の変化を経験し、アトピー性皮膚炎の症状がある子どもの割合は、そうではない子どもの1.15倍となった。心の問題を抱える割合についての比較では1.35倍に上った。
一方、住宅など環境が整備されるにつれ、アトピー性皮膚炎の症状や心の問題を抱える割合は徐々に減少傾向をたどった。同機構の菊谷昌浩准教授は「完全に回復したわけではなく、今後も注意が必要」と話す。
       
         
津波を経験した心因的な要因が、どのようにアトピー性皮膚炎の発症に関わるのかは分かりませんが、今回の調査は、心因的な要因、そして転居による環境的な要因が、アトピー性皮膚炎の発症要因となり得ることが書かれています。
この場合、アトピー性皮膚炎発症の一つの原因であるバリア機能の低下に心因的な要因が関わっているよりも、アレルギー的な要因の方に関わっているのかもしれません。
こうした自然災害の要因は、特に地震のように予知が難しい分野の場合、避けきれないことが多いわけですが、逆に、こうした自然災害に被災した場合、その後の影響を「緩和」できる方策が研究されることを期待したいところです。

                       
おまけ★★★★東のつぶやき

東北大は、数年前から、同様の調査を報告しています。
現在環境省が行っているエコチル調査もそうですが、こうした実際の現状の調査の積み重ねから、新たな解決へのヒントが見つかることがあるのかもしれませんね。