アレルギーは「肌」から?(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
最近は、アトピー性皮膚炎の原因が「皮膚機能の低下」つまり、バリア機能の低下が深く関わっていることが分かりましたが、そこから生じる「アレルギー」が、他のアレルギー疾患にも繋がっていることは、知られるようになってきました。
今日は、関連する記事を一つ紹介したいと思います。
全文が長いので、関係する部分を二日に分けて掲載します。
          
          
●幼児期に全てを防ぐ! 食物アレルギー、花粉症、ぜんそく、鼻炎…意外な共通点と予防法
http://news.goo.ne.jp/article/urepia/trend/urepia-52565.html?page=1
         
花粉症やアレルギー性鼻炎など、アレルギーの気になる季節。
 今や、花粉症の人は国民の20?30%にものぼると言われ、子どもの花粉症患者も年々増加。
しかも、低年齢化が進んでいるといいます。
アレルギーになると、生活の質の低下が懸念されます。親としても、小さい子どもに不憫な思いはさせたくありませんよね。
増え続けるアレルギー疾患から子どもを守るために、今からできることをまとめてみました。
         
■乳幼児期の生活環境のせい?
       
国立成育医療研究センターの過去の調査によれば、ダニやスギ花粉などのアレルゲンに対して、30?40代で70%近く、20代では80%近くの人が陽性反応を示したそうです。
1970年代末に行われた、大学生を対象とした同様の調査では、陽性反応を示した人はわずか約25%
つまり、ここ数十年の間に、こうした“アレルギー体質”の人の割合は、爆発的に増加したといえます。
なぜ、これほどまでにアレルギーが増えてしまったのか?
その背景の一つとして考えられているのが、衛生環境の変化です。
「アレルギー体質になるかどうかは、幼い頃の衛生環境で決まる」という、“衛生仮説”と呼ばれる説があります。
 子ども時代に野外で遊ぶ機会が減り、清潔な暮らしをするようになったこと、そして細菌やウイルスに感染する機会が減ったことで、異物に対して免疫が過剰反応するようになり、アレルギーが増えたという指摘です。
        
■最有力要因は“皮膚のバリア機能”の低下
       
実際に、「幼い頃に農家で家畜に囲まれながら育った人より、都会で育った人の方がアレルギー疾患にかかる割合が高い」、「一人っ子や長男・長女よりも、上に兄が2人以上いる子どもの方がアレルギーの発症頻度が2倍低い」といった調査結果もあります。
ただし、この“衛生仮説”が適用されるのは、おもに「花粉症」や「気管支ぜんそく」といったアレルギーなのだそうです。
それに、感染症は命にかかわる場合もあるため、単純に「細菌やウイルスと接する機会を増やせばいい」、というわけではないようです。
それより、アレルギーとの関連で注目されているのが、“皮膚”との関連です。
 最近の研究で、アトピー性皮膚炎だけでなく、食物アレルギーや花粉症、気管支ぜんそくなど、アレルギー全般の発症の一因が、皮膚のバリア機能の低下にあることがわかってきました。
         
■“皮膚の乾燥”が原因!? 意外なアレルギー症状
        
健康な皮膚は、皮膚を守る“バリア機能”によって、ダニやハウスダストなどのアレルゲンの侵入を防いでいます。
ところが、皮膚のバリア機能がうまく働かないと、これらのアレルゲンが皮膚に侵入しやすくなります。
その仕組みが興味深いのですが・・・
皮膚には、「樹状細胞(ランゲルハンス細胞)」と呼ばれる免疫細胞が存在しているのですが、皮膚のバリア機能が低下し、表皮の細胞同士がぴったりとくっついた「タイトジャンクション」にほころびが生まれると、樹状細胞がその隙間から手(突起)を伸ばし、皮膚の外からどんどん異物をキャッチして取り込んでしまうらしいのです。
そうして皮膚からアレルゲンが入ってくると、身体に“抗体”が作られます。
するとアレルゲンが身体に入り込むたびに、過剰な免疫の反応が起こり、アレルギー症状が現れるのです。
厄介なのは、記憶されたアレルゲンが、次に身体のどこから侵入するのかによって、さまざまなアレルギー症状となって現れることです。
 例えば、鼻から入ると「花粉症」や「アレルギー性鼻炎」に、のどの気道に入ると「気管支ぜんそく」に、
 口から消化管に入ると「食物アレルギー」に、皮膚から侵入すると「アトピー性皮膚炎」・・・というふうに。
          
         
今日は、前半部分を紹介しました。
書かれている内容は、これまであとぴナビで繰り返し述べてきたことですので、目新しさはないかもしれませんが、バリア機能の低下が先か、免疫機能の異常(アレルギー)が先か、どちらが先なのかによって、「対策と治療」は、かなり異なってきます。
なぜなら、バリア機能の低下が原因の場合、アレルギーの治療を行っても、バリア機能の低下を治さない限り、原因を抱えたままになりますので、症状は繰り返し出やすい、と言えるからです。
逆に、アレルギーが原因であれば、そこを治療することで、アレルギーから引き起こされるバリア機能の低下も防げる、ということになります。
今までは、アレルギーが原因で、その治療を行う、という考え方でしたので、ここがアトピー性皮膚炎を難治化させていたのかもしれませんね。

明日は、後半部分を紹介したいと思います。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

最後に書かれている「記憶されたアレルゲンが、体のどこから侵入するのかによって、アレルギーの症状が異なる」という部分ですが、これは少し異論があるところです。
なぜなら、例えば、アトピー性皮膚炎の方で、花粉症をお持ちの方とお持ちでない方がいます。
呼気により吸い込まれる状況に違いはないはずですので、花粉を抗原とするアトピー性皮膚炎の方は、かなり高確率で花粉症の症状も見られることになるでしょ。
でも、実際には、先日のブログにもあったように、約半数の方しか対象ではありません。
皮膚機能が他のアレルギーに関連する部分と、症状が出る部位については、必ずしも統一性がないのかもしれませんね。